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男目線の遅すぎるラブコメ 大野智起用の理由

 日テレの水曜22時枠でスタートする新ドラマ『世界一難しい恋』。ラブコメディ初挑戦の大野智が主演を務め、『きょうは会社休みます。』も手がけた金子茂樹氏によるオリジナル脚本となる。櫨山裕子プロデューサーに意気込みを聞いた。

「キャスティングで大事なのはタイミング」と櫨山プロデューサー。NHK連続テレビ小説『あさが来た』で主役を務めた波瑠がヒロインを演じる

「キャスティングで大事なのはタイミング」と櫨山プロデューサー。NHK連続テレビ小説『あさが来た』で主役を務めた波瑠がヒロインを演じる

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■内向的なキャラと面白いセリフで視聴者の心をつかむ脚本力

『家政婦のミタ』『ハケンの品格』などこれまで数々のヒットドラマを生み出してきた日本テレビ水曜22時枠が今期放送するのが、大野智主演のラブコメディ『世界一難しい恋』。イケメンかつ一流ホテルの経営者だが「性格に難あり」の主人公・鮫島零治が中途入社社員に初めて恋をし、成長していくという金子茂樹氏のオリジナル脚本で、大野はラブコメディ初挑戦。企画立案のきっかけを櫨山裕子プロデューサーはこう語る。

「金子さんとは、同じく水曜22時枠で放送した『きょうは会社休みます。』で初めてご一緒したのですが、セリフが上手く、内向的な主人公を書かせると素晴らしいので、今回は、男性である金子さんに、男目線でラブコメディを書いてほしいと思い、お願いしました」

 大野の起用は、金子氏からの提案だったという。

「自分の書いたセリフをどのように表現するかという楽しみが大野くんにはすごくあると言われました。特に今回は、上から目線の傲慢な男が恋愛をすることでどんどん辛い目に遭う話にしようと決めていましたので、苦しみ方にリアリティを持たせつつ、笑いにできるのも大野くんだろうと。私も『怪物くん』で大野くんとご一緒して、感覚で演じながらもキャラクターに説得力がある点や、彼の持っているパブリックイメージ、内面など、他に類を見ない希少価値を感じています」

■キャスティングで大事なのはタイミング

 一方、大野扮する零治が恋するヒロイン・美咲役には、高視聴率をマークしたNHK連続テレビ小説『あさが来た』で主役を務めた波瑠。話題作出演後、初の連ドラ出演で、初のラブコメディに挑戦する。

「波瑠さんは以前から機会があったら出演依頼をしたいと思っていた女優さんでした。今回、大野くんが好きにならなければいけないタイプを考えたとき、飄々としていて、まっすぐで、正しいことは正しいという波瑠さんの空気感が大野くんと似ていると感じ、お願いしました。朝ドラ出演直後の起用はプレッシャーですが(笑)、今回は大阪弁ではありませんし、朝ドラ出演前の波瑠さんのイメージの役柄なので、波瑠さんにとっても切り替えができて、演じやすいのではないかと思います」

 キャスティングに関しては、波瑠のケースのように日頃から温めている候補の中から企画に合う役者を考え、依頼することが多い。そのとき大切に考えるのは「タイミング」。例えば、今回、社長室企画戦略部主任の蛭間太陽役に、マシンガンズの西堀亮を抜擢しているのだが、「何人かいる候補の中でたまたま西堀さんとタイミングが合いました。こうしたタイミングは大事です。今回もそれを信じて起用しました」

 美咲と同期入社の新入社員・堀まひろ役の清水富美加も同じ。

「2年くらい前からいいなと思う役があるたびに声をかけていたのですが、なかなかスケジュールが合いませんでした。今回は、これまでとんがった役が多かった富美加ちゃんが、水曜22時の“会社ラブコメ”に出たときに、等身大の女性としてどういう人物になるかを掘りたくてお願いしたところタイミングが合いました」

 氏のドラマ作りにおける座右の銘は「お客さんに喜んでもらうこと」。「ドラマは視聴率を取ることが一番ですが、視聴率は時の運のようなところがあって、最終的には自分でコントロールできません。ですからそこに向かって作ると、たぶん迷走してしまうので、観ている視聴者にどうしたら喜んでもらえるかを一番に考えることが大事だと思っています」

『きょうは会社休みます。』で働く女性から支持を得た櫨山×金子コンビが大野初のラブコメでどんな娯楽の1時間を提供してくれるか、注目だ。
文/河上いつ子

(コンフィデンス 16年4月11日号掲載)

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