NHK大河ドラマ『真田丸』での妙に雅な母親役と、フジテレビ系ドラマ『ナオミとカナコ』での中国人役の怪演が話題の女優・高畑淳子の勢いは止まりそうもない。4月22日スタートのテレビ東京系ドラマ『ドクター調査班〜医療事故の闇を暴け〜』（毎週金曜　後8：00）へのレギュラー出演も決定。今度は、厚生労働省のエリート官僚で、笑顔を見せることなく常に冷徹とも言える判断を下す“鉄仮面”をかぶっているような切れ者・遠山晃代役を演じる。

【写真】その他の写真を見る

　同ドラマは、俳優の谷原章介主演で、医師や弁護士で構成される架空の組織「医療事故調査委員会」（Medical Accident Investigation Committee、通称：MAIC=マイク）のメンバーたちが疑惑の病院や医療施設に潜入調査を行う、1話完結型のヒューマン医療ミステリー。昨年10月、医療事故の原因究明と再発防止を目的に「医療事故調査制度」が開始されたが、その「医療事故調査」に着想を得て創作される完全オリジナル脚本のドラマだ。谷原が演じる主人公の医療事故調査員・華岡慧（はなおか・あきら）の姿を通して、医療事故の背景に潜む医療関係者や患者たちの真実に迫る。

　高畑が演じる遠山は、そのMAIC全体を統括するポジションの人間だ。配役を受けて高畑は「なんといっても笑わない役というのに俄然、ひかれて、いつもヘラヘラ迎合して生きていますので、偉そうで笑わない役というのに一番魅力を感じている次第です」とコメント。

　『ナオミとカナコ』では、身近にいた日本在住の中国人通訳の“物まね”で役作りをしたそうだが、今回は「やわらかくない世界の方の役です。世の中のこととか、官僚とか、お堅い人が周りにいない、全く違う世界で普段は右往左往して生きていますので、役をどう作るかというより、頭の中で違う回路、とにかくニュースを見て、社会の事を考えて、そういう脳を作りたいな、と思っています。とか偉そうなこと言いながら、せりふを覚えるのに必死でもう…いまだかつてしゃべったことがないようなせりふばかりを覚えているので頭がパンパンです（笑）」と話している。カメレオン女優・高畑の新たな化けっぷりに注目だ。

　班長の華岡慧（谷原）率いるMAIC第7班のメンバーとして、生足とピンヒールがトレードマークの内科医・岩崎佐和役に中越典子、飄々としていて場当たり的な言動の多い整形外科医の鴨志田三次役に田山涼成、上から目線の発言を悪気なく繰り返す癖を持つ病理専門医・早乙女篤朗役に忍成修吾、弁護士の田渕裕子役に藤井美菜に出演が決定。

　また、慧の家族として、慧の母であり町の診療所「はなおか医院」の院長先生である華岡育世役に木野花、慧と婚約したものの2年前に病死した琴塚七海役に柴本幸、七海の連れ子である琴塚よつ葉役に平澤宏々路。第1話のゲストとして、手技も評判も性格も完璧な消化器外科の准教授・水川亮一役で福士誠治、消化器外科部長である小野寺昌典教授役で西村雅彦の出演が発表されている。