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平祐奈、CMブレイク中17歳の女優魂「役だったら何でもできる。悪いことも(笑)」

 『JR SKISKI』ほかCM出演が相次いで注目の平祐奈。昨年の主演ドラマ『JKは雪女』(TBS系)に続いて、田舎の山村に住む不思議な少女役のヒロインを演じる『ぼくが命をいただいた3日間』が公開。どこか役柄にも通じる天真爛漫さのあふれるブレイク最前線の17歳に迫った。

「クールな役に挑戦したい」と語る平祐奈(写真:逢坂聡)

「クールな役に挑戦したい」と語る平祐奈(写真:逢坂聡)

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◆クールなイメージを意識した新しい挑戦

――この冬は『JR SKISKI』のCMやポスターをたくさん見ました。
【平】 私も学校に行くとき、顔を合わせます。(山本)舞香ちゃんのポスターを見ると「おっ、おはよう!」と声をかけています。

――自分のポスターには?
【平】 「ああ、どうも」みたいな(笑)。自分だけど自分じゃない、ちょっと他人のような不思議な感覚です。CMではスキーがヘタな役ですけど、本当はできます! 今シーズンはなかなか行けなくて……。

――『ぼくが命をいただいた3日間』で演じた明日香は、何歳の設定なんですか?
【平】 14歳です。ちょっと複雑な女の子でした。撮影したのは1年前ですけど、鹿とニワトリを捕らえたのは鮮明に覚えています。鹿は実際にお肉を調理するところまでやりました。

――明日香は演じやすい役でしたか?
【平】 一見冷めている女の子で、撮影時の私には新しい挑戦でした。お洋服もジーンズとかあまり着ない感じで。クールなイメージを意識しました。

――ブルゾンのポケットに両手をつっこんでいるのも?
【平】 監督に相談してそういうキャラにしました。でも、いつも現場に行くと「楽しさを足していいよ」と言われます。クールな役だと、自分自身のキャラは封印するつもりでいくんですけど、監督に「祐奈ちゃんの明るさを役にプラスして」と必ず言われるんです。今回のおじいちゃんとのシーンでは「ほんわかした感じを入れて」と言われました。

◆大人っぽくなったと言われるけど…両親からは「まだ赤ちゃん」

――この映画が3月に公開されて、4月からは祐奈さんも高3ですね。
【平】 本当に早いです。まだ高1の気分です(笑)。あっという間で頭がついていきません。高校生になってから『案山子とラケット』『JKと雪女』をやった、『JR SKISKI』でニュージーランドに行った、ニューヨークにも行った……とかいろいろありましたけど、ゆっくり振り返る時間もないので、何をいつやったかはスケジュール帳を見ないと思い出せません。

――1年前に撮ったこの映画でも、今の祐奈さんと印象がだいぶ違うし、顔立ちがどんどん大人っぽくなっているのでは?
【平】 周りからも「大人っぽくなった」とよく言われますけど、中身は変わっていなくて。両親には「まだ赤ちゃん」と言われていますし、ただ髪が伸びただけじゃないですか(笑)? 今も神社で遊ぶし。

――神社でばかり遊んでいるわけではないですよね?
【平】 映画館にも行きます。高1のときにひとり映画デビューして、同じ日にひとりカラオケもデビューしました。しかも、クリスマスの日に(笑)。両親が兵庫の実家に行って、お姉ちゃんも地方だったので、誰も家にいなくなって。「じゃあ、いいよ」ってひとりで行ったんですけど、ひとりカラオケはお母さんに「危ないから」と言われたので、もうやめました。

――映画を観ると、女優さんとしては刺激も受けます?
【平】 それはありますね。同年代の子が出ていると勉強になったりもします。

――『海街diary』も観ました?
【平】 観ました! 素敵でしたね〜。是枝(裕和)監督の映画はいつも、人柄が映像に滲み出ている感じがします。(広瀬)すずちゃんも四姉妹の皆さんもすごく自然体で、心が豊かになりました。

――すずさんは同い年で友だちなんですよね?
【平】 すずちゃんは作品ごとにいろいろな顔を見せてくれて、いち視聴者として「この表情は可愛いな」とか「力強くてすごいな」とか思います。

◆悪いことも…役だったら何でも挑戦できる(笑)

――「自分もこういう映画に出てみたい」と思うこともありますか?
【平】 ありますね。フランス映画の『ニキータ』を観て、「強い女性のああいう生き方もあるんだな」と思ったり。いけない道なのかもしれませんけど、役だったら何でも挑戦できるじゃないですか。普段できないことを、役を通してたくさんやりたいです。悪いことをしたり(笑)。

――現実では高3のうちにやっておきたいことは?
【平】 車の運転免許が取りたいです。というか、取ります! 絶対に!! 小さい頃からずーっと、兄たちが18歳になって免許を取るのを見てきたから、憧れがあります。「ついに私の番も来るか!」という感じ。ずっと“なめ猫”免許を持っていたんです。

――80年代に流行ったなめ猫ですか? そう言えば、『ぼくが命をいただいた3日間』でも、悠介の父の昔の部屋にポスターが貼ってありました。
【平】 そうなんです。その免許が家にあったんです。たぶんお兄ちゃんたちが買ったんだと思いますけど。運転免許に憧れがあったから、小さい頃はそのなめ猫免許をカバンに入れていました(笑)。教習所は18歳になる3ヶ月前から通えるんですよね? すぐ行きたいです。

――運転はうまくできそうですか?
【平】 まず免許を取ってから運転はがんばります(笑)。でも、東京で運転する自信はないので、田舎に行って乗るとか。あと高3といえば、大学進学もしたいので学業にも力を入れないと。仕事も勉強も楽しみながらがんばりたいです。
(文:斉藤貴志)

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