キングレコードが9日、東京・EX THEATER ROPPONGIで新部署「キング・アミューズメント・クリエイティブ本部」のコンベンションを開催し、関係者約700人が出席した。同部署は、アニメ関連の映像や音楽、声優、アニメソングアーティストなどの事業を行ってきた「スターチャイルドレコード」と「第三クリエイティブ本部」の二部署を統合し、2月1日より発足。林原めぐみ、水樹奈々、宮野真守ら所属アーティストがパフォーマンスを行った。

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　「スターチャイルド」は、創立35年の老舗レーベル。人気アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』をはじめ、『スレイヤーズ』『少女革命ウテナ』などの制作に関わり、日本のアニメーションをリードしてきた。一方の「第三クリエイティブ（旧MM制作部）」は、もともとゲーム音楽を製作・販売していたが、徐々にアニメ制作にも進出し、『魔法少女リリカルなのは』『うたの☆プリンスさまっ♪』シリーズなどを担当したほか、水樹ら声優アーティストも育ててきた。

　同じジャンルでアニメ・声優業界に影響を与え続けてきた二部署の統合にアニメファンの間でも激震が走った。重村博文社長は組織再編について「昨今、アニメを取り巻く変化が生じてくるなか、それぞれの部署がここ数十年の間にそれぞれ進化してきたが、二部署を統合することでアニメビジネスがさらなる拡大強化路線につながるであろうと判断し、大きな変化にチャレンジしていこうと踏み切った」と説明した。

　続けて、4月から放送されるテレビアニメ『坂本ですが？』『ニンジャスレイヤー フロムアニメイション』に加え、夏以降のラインナップ映像も公開され、新部署としても多くのアニメに携わることも発表された。

　後半には、新部署所属する林原、水樹、宮野、angela、上坂すみれ、小倉唯、ゆいかおり、水瀬いのりが次々と登場し、パフォーマンスを披露。水樹は「本当にここでしか作れない音楽がたくさん詰まっているなと感じました」、林原は「そこに歌がある限り、歌っていくんだと思います」と言葉に力を込めた。さらに3月1日に加入したばかりの声優で歌手の蒼井翔太も紹介され、「精一杯頑張りたいと思っております」と意気込みを語った。