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夏目三久、高橋真麻らフリー転向アナ 成功の秘訣は負け組からの逆転という“ドラマ性”

 何度も浮上しては世間を騒がせている、フジテレビ・加藤綾子アナの退社・フリー転向説。一社員の去就にフジテレビ社長自らが、「(加藤から)社長が知る前に(報道が出て)大変申し訳ございません、とのメールが来た」ことを定例記者会見で発表、退社報道を全力で否定した。何よりも再認識させられたのは、テレビ局社員の人気女子アナ→フリーへ、という図式がもはや“常識”であり、彼女らの去就に世間が注目しているということだ。フリーになったことで必ずしも成功するとは言えないなかで、フリー転向アナが成功する秘訣を検証してみたい。

フリー転向後、高い評価を受けている夏目三久アナ (C)oricon ME inc.

フリー転向後、高い評価を受けている夏目三久アナ (C)oricon ME inc.

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■フリー転身組の中でも際立つ夏目三久アナの活躍

 局アナがフリーになる理由は、収入やスキルアップ、他分野への転向など多種多様だが、近年のフリー転向組で単純に“局アナ時代よりテレビでよく観るようになった”ことを基準に見ていけば、夏目三久(元日本テレビ)、高橋真麻(元フジテレビ)、小林麻耶(元TBS)がその代表格と言えるだろう。それぞれ成功した要因はどこにあるのか。実話誌系女子アナ担当記者はこう分析する。「もちろん若くてカワイイ新人アナもいいですが、それだけで済まないのが女子アナの世界。高度の清廉性はともかく(笑)、ある程度のアナウンス能力、MC力、さらには“女性に嫌われない”能力も必要です。男ウケしかしない女子アナは寿命が短い。大げさに言えば、私たちはその女子アナの成長過程、人生まで“込み”で見守っている。そういった点では、夏目アナのまさかの“復活劇”には感動しました」

 夏目アナは、スキャンダル写真が週刊誌で報道されると、日本テレビを追われるように退社。当初、『マツコ&有吉の怒り新党』(テレビ朝日系)に抜擢された際は、「インパクトを狙っただけのキャスティングか?」とも囁かれたが、アクの強いふたりを上手に操縦する安定した進行ぶりや、スキャンダルに隠されて日テレ時代には気がつかなかった落ち着いた聞き取りやすい声質などといった部分を、視聴者が評価。今や『あさチャン!』(TBS系)の帯番組なども持ち、“日本一稼ぐ女子アナ”とまで言われている。

 夏目アナ同様、局アナ時代に不遇をかこっていたのが高橋真麻だ。入社当時は“親の七光り”とバッシングを受け、表立った活躍はできなかった。そんな折、“やたらカラオケを熱唱する負け犬キャラ”でプチブレイクしたが、毎夏のお台場のイベントでなぜか毎朝会場でカラオケを熱唱するも、天達(武史)気象予報士の予報が始まると客はそちらにいってしまい、放送でもはるか遠くにかろうじて映るレベル。とは言え、もともとニュースの原稿読みのレベルはかなり高い実力派であり、退社してからは完全に“吹っ切れキャラ”でブレイク、多くのバラエティ番組に出演し、現在は局アナ時代にはできなかったMCまで務めている。

■グラビアなど路線変更も停滞 カギは女性からの支持?

 一方の小林麻耶はかつてのTBSナンバーワンのアイドルアナ。ぶりっ子キャラで一世を風靡したが、2009年に退社し、報道番組のキャスターに抜擢されるも、番組が1年で終了すると長い低迷期に入ってしまう。しかし2014年ぐらいからバラエティ番組に出演し、以前と変わらない、いやそれ以上のブレないぶりっ子キャラを発揮。それが「一周まわって面白い」などと高評価を受け、バラエティに引っ張りだことなり、ついには「ブリカマぶるーす」なる曲で歌手デビューを果たすまでに至った。「小林と高橋に共通するのは、かつては女性から嫌われた存在だったんですが、そのキャラを貫き通し、今や女性側も根負けしたのか、認め始めているということ。この“変わらない”というのは、実は夏目も同様なのです」(前出・記者)

 ただし今は、人気や話題性に関係なく、誰かれかまわずフリーになっている感もある。日本テレビの上田まりえは“マルチタレント”を目指してフリーになると宣言しているが、早くも『月曜から夜ふかし』でマツコ・デラックスから「何やるの?」と言われ、視聴者からも苦戦を強いられると予想されている。同じく日テレの脊山真理子は独立後、なぜかグラビアに多く登場して“熟女の色気”を披露しているが、本業のほうではあまり奮っている印象はない。また、正真正銘の“大物アナ”だった西尾由佳里も、頭一つ抜け出すきっかけをつかめていないままのようだ。 

 テレビではあまり見かけないが、結婚式や各種イベントの司会、地方の番組などで活躍し安定した収入を得ているフリーアナは多数いるので、TV露出だけでは成否を測れない部分もあるが、苦戦組と勝ち組、その決定的な違いとは何だろうか? まずは自分のキャラをブレずに貫き通す意志、言い換えればある種の“開き直り”や、自分を冷静に客観視した自己プロデュース能力、タイミングといった部分があるだろう。また、前出の記者によると、一番視聴者を惹きつけるのは、「女子アナの背後にある、感情移入しやすい“ドラマ性”」。現在は“負け組”フリー女子アナだとしても、負け組からの逆転というドラマが生まれれば、夏目や小林のように大活躍を見せないとも限らないのである。これからフリーになる女子アナたちは、初心を貫き通して、それぞれに成功してもらうことを願う。
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