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松下奈緒、二宮主演ドラマ『坊っちゃん』マドンナ役

 ピアニストで女優の松下奈緒が、人気アイドルグループ・二宮和也が主演するフジテレビ系新春ドラマスペシャル『坊っちゃん』(1月3日 後9:00〜11:30)に、マドンナ役で出演することが明らかになった。

フジテレビ系新春ドラマスペシャル『坊っちゃん』で大学卒業以来8年ぶり、ドラマ初のはかま姿を披露する松下奈緒

フジテレビ系新春ドラマスペシャル『坊っちゃん』で大学卒業以来8年ぶり、ドラマ初のはかま姿を披露する松下奈緒

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 明治の文豪・夏目漱石の代表作『坊っちゃん』が映像化されるたび、加賀まりこ松坂慶子松原智恵子など、そうそうたる女優たちがマドンナを演じてきたが、21世紀に入って初めて映像化される二宮版『坊っちゃん』のマドンナはいかに?

 松下は「二宮さん演じる坊っちゃんの言動や信念に背中を押してもらったり、強くなれたりしていきます。マドンナもその一人です。見てくださる方にも同じ気持ちになっていただけるとうれしいです。マドンナの恋もぜひ楽しみにしていただけたらと思います」とコメントを寄せている。

 漱石が亡くなってから来年で100年という節目を迎える。「親譲りの無鉄砲で子供の時から損ばかりしている」という一文で始まる『坊っちゃん』は、漱石の教師時代の実体験をベースに描かれた小説で、時は明治、住み込みの女中・清(きよ)から「坊っちゃん」と呼ばれている青年が主人公。短気で暴れん坊だが、嘘が嫌いで直情型の正義感を持つ型破りな江戸っ子・坊っちゃんが、四国は松山の旧制中学校に数学の教師として赴任をすることになり、そこで同僚の教師たちや生徒たちとぶつかり合い、大暴れする、笑いあり涙ありの痛快なストーリー。

 発表から100年以上経った今なお、多くの人を魅了している作品の中で、「坊っちゃん」に次ぐアイコン的な存在として親しまれるのが「マドンナ」だ。「色の白い、ハイカラ頭の、背の高い美人」で、出会った坊っちゃんを「なんだか水晶の珠を香水で暖ためて、掌へ握ってみたような心持ち」にさせたと、原作には表現されている。

 原作では英語教師のうらなりと婚約しているのだが、今回のドラマでは、山本耕史演じるうらなりとひそかに思い合っていながら、及川光博演じる教頭の赤シャツの横恋慕により、うらなりが窮地に陥る切なく、激しい三角関係が描かれる。また、原作では「お嬢さん」と書かれているだけだが、ドラマではミルクホールの女給として働いている設定に。小説では坊っちゃんと直接、会話することもないが、ドラマでは坊っちゃんの言動に接していくうちにその考えが変わっていく様も表現される。

 こうした脚色について、プロデューサーの長部聡介氏(フジテレビドラマ制作センター)は「小説の中では彼女が本当はうらなりが好きだったのか、赤シャツが好きだったのか、マドンナ自身の本心について詳しい記述はありません。ですが、ストーリーとして最も重要な部分です。なので、今回のドラマでは、自分の思いと意志をちゃんと持った、明治らしい新しい時代の女性としてマドンナを描きたい」と意図を説明。「華やかな存在感と繊細な空気を併せ持つ松下奈緒さんに演じていただけることとなり、これまでで最も魅力的なマドンナをお見せできると確信しています」と語っている。

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