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【花燃ゆ】土屋勝裕CP、無名のヒロイン「面白かった」

 NHK大河ドラマ『花燃ゆ』(毎週日曜 後8:00 総合ほか)の全撮影が14日に終了し、同作の制作統括を務める土屋勝裕チーフプロデューサーが会見した。女優・井上真央を主演に迎え、主人公に「吉田松陰の妹(=杉文、後に美和と改名)」という“マイナー”な人物を選んで、幕末から明治初期を描いた本作。「(制作者としては)面白かった。それが視聴者にも伝わっていたらいいと思う」と振り返った。

『花燃ゆ』クランクアップ 東京・NHKで行われたセレモニーの模様 (C)ORICON NewS inc.

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 1月4日に60分拡大版で放送された初回の平均視聴率は16.7%で、最近15年間に放送された大河ドラマでは最も低い視聴率でのスタートとなった(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区)。ひと桁台に落ち込むこともあり、井上が低迷する視聴率について「主演の私の力不足ですとしかいいようがない」と言及したこともあった。

 視聴率の良し悪しが話題になりやすいのは「大河ドラマの宿命。それだけ注目されているということ」と受け止めた上で、「歴史をなぞっていくだけでなく、人間のドラマを描くことができた」と自身の見解を示した。

 「大河ドラマは歴史再現ドラマではない。そう見られがちですが…。人間のドラマを描くという本来のあり方に立ち戻ることができた。『花燃ゆ』のらしさはそこだったかな」と思いを巡らす。

 物語の舞台となった長州は、吉田松陰や高杉晋作など、主人公になりそうな人材の宝庫だが、「誰か一人の英雄伝にしてしまうと、その人がいたから世の中が変わった、誰か一人のおかげ、ということになってしまう。そもそも吉田松陰の思想は『草莽崛起(そうもうくっき)』(志を持った一般大衆こそが日本の変革を担う原動力になるという意味)。みんなで変えていこうとした松蔭の思いが、人から人へ受け継がれていったことを描くドラマにならなくなってしまう。名も無き庶民が頑張ったからこそ、文のような家族や仲間がいたから久坂玄瑞も高杉晋作も頑張れたのではないか、そういう描き方があってもいいんじゃないかと考えていました」。

 一般に知られていない人物が主人公だったからこそ、「創作でふくらませて描くことができた」という“面白さ”があったという。「それにしても文さんは波乱万丈な人生を歩んだ女性だったと思います。兄は罪人として処刑され、夫は戦死、明治維新を生き抜いて、初代群馬県令の楫取素彦と再婚して男爵夫人にまでなる。愛が深くて、激動の時代を乗り切る心の強さ、人としての器の大きい魅力的な女性だったと思います」。

 そんな文(美和)を演じきった井上には「本当にすごい女優さんだと、感動しています。序盤と比べると表情もお芝居も違っていて、主人公の人間的な成長を自然と演じている。私がほめるのもおこがましいくらいです」と感謝していた。

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  • 『花燃ゆ』クランクアップ 東京・NHKで行われたセレモニーの模様 (C)ORICON NewS inc.
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  • 井上真央=東京・NHKで行われた『花燃ゆ』クランクアップセレモニー (C)ORICON NewS inc.
  • 井上真央=東京・NHKで行われた『花燃ゆ』クランクアップセレモニー (C)ORICON NewS inc.

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