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【花燃ゆ】大沢たかお、楫取素彦役「最後まで葛藤続いた」

 徳川幕府による政治が終わり、新政府によって諸改革(明治維新)が断行されていった明治初期の端境期。物語の中の古さと新しさの葛藤を象徴する人物として、大沢たかおが演じる楫取素彦(かとり・もとひこ)の存在感が増してきている。

大河ドラマ『花燃ゆ』長州藩士・楫取素彦(小田村伊之助)を演じる大沢たかお(C)NHK

大河ドラマ『花燃ゆ』長州藩士・楫取素彦(小田村伊之助)を演じる大沢たかお(C)NHK

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 「腰に刀を指して歩いていたかと思えば、長州藩の殿様・毛利敬親が亡くなったのに殉じて隠居して、慣れない畑仕事に精を出している。そうこうしているうちに群馬に赴任することになって、今度は馬車に乗っている。明治編に入ってから楫取が出るシーンの一つ一つが印象深いものになっていると思います」。

 11日放送の第41回「いざ、群馬へ」では、政府の中心人物の一人となった木戸孝允(東山紀之)が、隠居して農作業に励む楫取のもとを訪ねてきて、久しぶりの再会を果たす。

 「木戸は洋装で外国人みたいになっているのに、楫取は農作業中で泥だらけ、ほっかぶりまでしていて。あれ、ちょっと嫌だったなぁ」と、インタビューでも茶目っ気を見せる大沢は、ムードメーカーの一人として1年以上にわたる撮影現場を盛り上げてきた。

 廃藩置県後、初の群馬県令(知事)として名を残す楫取だが、彼に関する歴史的資料は少なく、すでに出来上がったイメージも何もない人物だっただけに、演じる難しさがあったという。

 「僕がイメージしている楫取と、制作サイドが描きたい楫取と、視聴者が見た楫取と、ズレが生じてしまうのは仕方のないことですが、1年以上、この役を演じながら葛藤は続きました」。

 親友の吉田松陰とは対照的によく考えて行動する思慮深さがあり、久坂玄瑞よりも柔軟で、高杉晋作のようなカリスマ性はないけれど、発言に説得力があり、周りの共感を得られる、そんな『花燃ゆ』の楫取素彦像が出来上がりつつあるのでは? 新天地・群馬で総仕上げに入る。

 「楫取の根底にあるものは変わっていなくて、最初の頃から一貫して、学ぶことの大切さを言ってきた。群馬でもそれを貫き、誰でが教育を受けられる環境づくりに尽力していきます。現代にもつながるはじまりの話として群馬編は面白くなると思うし、よりよくしていかなければいけないと思っています」。

関連写真

  • 大河ドラマ『花燃ゆ』長州藩士・楫取素彦(小田村伊之助)を演じる大沢たかお(C)NHK
  • 『花燃ゆ』第44回より(C)NHK
  • 『花燃ゆ』第50回より(C)NHK
  • 『花燃ゆ』第41回「いざ、群馬へ」(10月11日放送)群馬へ旅立つ楫取(大沢たかお)を見送る中原(堀井新太)や村人たち
  • 『花燃ゆ』第42回「世界に賭ける糸」(10月18日放送)舞台は群馬へ(C)NHK
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