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岡田准一、主演シリーズ続編での意識の変化「説得力のない映画は観てもらえない」

 人気グループV6のメンバーであり、俳優としても幅広く活躍中の岡田准一。数々の大ヒット映画やNHK大河ドラマなどで見せてきた圧倒的なオーラを放つ俳優の顔は、世の男性をも惹きつけ、多くの後輩ジャニーズたちがその背中を追いかける。そんな岡田が大ヒット主演作のシリーズ続編となる『図書館戦争 THE LAST MISSION』について語ってくれた。

◆どうやって説得力のあるものにしていくか

――前作から約2年半を経ての続編公開。近未来の日本を舞台に、図書の検閲と戦う“図書隊”たちの新たな戦いが描かれますが、続編を作る上で意識したことはありますか?
【岡田】 前作では“王子様”というキーワードとか、アクションをたくさんやることで、観てくれる人の世代を狭めたところが多少あったと思うんです。なので、今作は大人にも喜んでもらえる映画にしようということを、佐藤監督やプロデューサーの方と一緒に話し合いました。一番のテーマは“説得力”を持たせること。今はシビアな時代で、いろいろな国際情勢が身近になってきているなか、海外の映画では主人公像も変わってきているんですよね。“家族さえ守れればいい”っていうのがリアルだったり。
 日本のお客さんもそういう作品を観て目が肥えているから、説得力のないものは観てもらえないと思うんです。『図書館戦争』はパラレルワールドの話だし、日本で銃をバンバン撃つなんてことはなかなかない。その世界のなかで、堂上(岡田)や笠原(榮倉奈々)のような濃いキャラクターが動いているものを、どうやって説得力のあるものに観せていくのかを一番意識しました。

――その意識を反映して、岡田さん演じる教官・堂上のキャラクターにも変化が?
【岡田】 今作では部下の笠原を前に出して、堂上は裏でさりげなく見守っている上官として、関係性に変化が生まれています。前作では僕のアクションが突出していましたけど、今回は、もう少し説得力のある関係性にしたいなと。前作での堂上は笠原にとっての“王子様”だったので、そういう演技を意識しましたし、アクションも技がキレイにカッコよく映ることを意識していたんです。でも、今回は“王子様”という冠をどけて、上官としてどう部下を見守りながら、恋愛をしながら、大事な仕事を託すのか……ということを考えながら演じました。

――体づくりやアクションに関しては、何か意識しましたか?
【岡田】 見た目に関しては、もうちょっとシャープにするか悩みました。この作品の前に大河ドラマ(『軍師官兵衛』)を撮影していて、役作りで恰幅をよくしていたので。でも、前作ではカッコよさを意識して見た目やアクションを作っていたけど、続編では貫禄があってもいいかなと思って、そのままに近い状態で撮影しました。動きに関しては、武術や格闘技のインストラクター資格を持っているし、トレーニングも毎日やっているので、問題なかったです。ただ、武術や格闘技が得意になればなるほど、アクションって苦手になっていくんですよね。

◆スタッフと激論しながらやりましたよ(笑)

――アクションは“見せる”動きだから、ですかね。
【岡田】 そうですね。昔のアクションは武術家が監修に入っていたけど、今はアクションが得意な人が、振り付けのような感じで作っていることが多いんです。だから“見せる”ことと“本物”のバランスが大事になってくる。本物の格闘技をやっていると、劇中のアクションに対して“それは動きとして嘘すぎる”っていうのがどうしてもあるんです。でも、やっぱり自分としてはそこもちゃんとやりたいし、アクションスタッフとも、いい意味で議論しければいけないところで。

――たとえば、どんな議論があったんですか?
【岡田】 原作には徒手格闘(武器を使わない格闘)はないんですけど、せっかく岡田がやるんだからと言ってくれて、前作ではやらせてもらったんです。今作ではそれをもっと増やしたいという思いをアクションチームに持っていただいていて。でも僕としては、ストーリーとしてつながらないところでアクションをやるのだったら、この作品に合わないんじゃないかという気持ちがあったんです。そういう部分を、お互い納得いくものにするために話し合いました。それはもうとことん議論しながらやりましたよ(笑)。

◆『永遠の0』でも…“魂”の部分を大事にしたい

――この作品のように原作がある場合、演じるときに原作はどの程度意識するんですか?
【岡田】 僕も本が好きなので、原作ファンの人に納得してもらえる演じ方をしたいと思います。そのためにも、原作の核となっている“魂”の部分は大事にしたい。それって、見た目の問題ではなかったりするんですよね。『永遠の0』の宮部久蔵も、見た目は原作と違うけど、そのなかで“宮部久蔵”に見えるようにしていったというか。核となる“魂”の部分さえ間違っていなければ、違う部分があっても、ちゃんとその人物に見えてくると思うんです。
 堂上の場合は、映画のほうが原作よりちょっとシャイな感じ。原作の堂上は、もっとビックリするくらいクサいセリフを言いますから(笑)。そういうカッコいいセリフが、映像になったときうまくいくとは限らないので、そこは現場で相談しました。とくに「お前は強い花だ」っていうセリフを見たときは、さすがに「これは言えるかわかりません」って(笑)。結局それは言いましたけど、その場でちゃんとそう思ってセリフを言わないと嘘になってしまうので、そういうところは意識しますね。

――完成した作品を観てどう思いましたか?
【岡田】 主演のあり方としてはやれることをやれたと思います。『THE LAST MISSION』というタイトル通り、最後のつもりでやったので、ちゃんと前作を超える作品になったと満足しています。試写を観た後は、榮倉さんと握手しました。監督もプロデューサーもこの作品を愛していて、前作を超えられたってみんなが思っていて。アクションあり、ラブもありのエンタテインメントとしては、前作以上に成長できたんじゃないかと思っています。
(文:加藤 恵)



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