デビュー30年のアニバーサリーイヤーに入った今井美樹が10月7日、オールタイム・ベスト『Premium Ivory -The Best Songs Of All Time-』を発売する。時代を彩ってきた彼女の作品は、人々の思い出とどのように結びつき、ファンからの共感を得てきたのだろうか。
■全モニターの半数以上の「思い出」に登場する「PRIDE」
『mc Sister』でのモデルデビュー(83年)、山田太一脚本のドラマ『輝きたいの』での女優デビュー(84年)を経て、86年にシングル「黄昏のモノローグ」でアーティストとしてデビュー。以来、それぞれのフィールドで活躍してきた今井美樹は、多くの人々にとって、やはり憧れの存在であり続けているようだ。
今回行ったアンケート調査の対象のうち、今井美樹を「とても好き」もしくは「好き」と回答したモニターは全体(2221人)の約半数に上っており、今井美樹に対する印象についての回答を要約すれば、「いつまでも綺麗で、素敵な女性」像ということになる。「綺麗」「素敵」以外の頻出ワードは「ナチュラル」「気取らない」「上品」「癒やし」「明るい」「理想」…。今回のリリースに当たり、今井は「(略)かつて夢を描いて必死になって背伸びして歩いてきた同志たちに、このベストアルバムが新鮮な懐かしさを運んできてくれることを願って。これからも互いに、もう少しがんばってみようよ」とコメントを寄せているが、まさに「同志」である同世代の女性層のコメントからは、そのライフスタイルをも含め、手本となる理想の女性像を体現している存在として捉えられていることが印象的だ。
また、「モデルに女優にと幅広く活躍されてきたけれど、歌っている時が一番素敵で、輝いている」(女性/30代/神奈川)とのコメントに代表されるように、アーティストとしての今井美樹の声の魅力、歌唱力への言及も多く、今回のベストアルバムの発売や、それに続く全国ツアーを待望していた様も伺えた。
そのベストアルバム収録曲について、全モニターを対象に、「思い出深い」作品3曲までを選んでもらい、その楽曲にまつわる思い出をコメントとして寄せてもらった。驚異的なのは、今井美樹のファンであると自認していない層をも含む2221人のうちの半数以上(55.5%)が、「PRIDE」に紐付いた思い出を持っている点で、2位となった「PIECE OF MY WISH」も全体の約3割(29.9%)が思い出深い曲としている。
「小さい頃、カラオケで歌ってお母さんに褒められた。そのことを思い出すと今でも嬉しい」(「PRIDE」・女性/20代/東京)、「若い頃、自分自身に自信がなく、仕事も上手くいかない時に励まされた」(「PRIDE」・女性/50代/東京)といったコメントから、「震災後の落ち込んだ心を癒してくれた」(「PIECE OF MY WISH」・男性/50代/埼玉)とい
うものまで、実に様々な「思い出」とともに、今井美樹の楽曲群が愛されてきたことがわかる。
また、今井美樹を「とても好き」もしくは「好き」と回答した1083人に聞いた、「共感する」楽曲についても、特に多くの回答が寄せられたのは「PRIDE」、「PIECE OF MY WISH」等となったが、ここで注目すべきは、女性である今井が歌う楽曲群でありながら、どの曲の場合も、女性による数値と男性による数値に乖離がなく、「PRIDE」に至っては男性の数値が女性を上回っている点で、これらの作品のいずれもが、性別を越えて共感を得てきたことがわかるだろう。
人々の人生の様々なシチュエーションに寄り添い、特には励ましながら、背中を押し、時には慰め、癒しを与える。今井美樹の作品はそんなふうに、多くの思い出とともに記憶され、共感され続けているようだ。
■調査期間:9月2日〜9日
■調査対象者: 20代〜50代の男女2221人(男性49.3%・女性50.7%/20代10.0%・30代28.1%・40代33.5%・50代28.4%)
■調査地域:全国
■調査方法:インターネット調査
■調査機関:オリコン・モニターリサーチ
(ORIGINAL CONFIDENCE 15年9月28日号掲載)
■全モニターの半数以上の「思い出」に登場する「PRIDE」
『mc Sister』でのモデルデビュー(83年)、山田太一脚本のドラマ『輝きたいの』での女優デビュー(84年)を経て、86年にシングル「黄昏のモノローグ」でアーティストとしてデビュー。以来、それぞれのフィールドで活躍してきた今井美樹は、多くの人々にとって、やはり憧れの存在であり続けているようだ。
今回行ったアンケート調査の対象のうち、今井美樹を「とても好き」もしくは「好き」と回答したモニターは全体(2221人)の約半数に上っており、今井美樹に対する印象についての回答を要約すれば、「いつまでも綺麗で、素敵な女性」像ということになる。「綺麗」「素敵」以外の頻出ワードは「ナチュラル」「気取らない」「上品」「癒やし」「明るい」「理想」…。今回のリリースに当たり、今井は「(略)かつて夢を描いて必死になって背伸びして歩いてきた同志たちに、このベストアルバムが新鮮な懐かしさを運んできてくれることを願って。これからも互いに、もう少しがんばってみようよ」とコメントを寄せているが、まさに「同志」である同世代の女性層のコメントからは、そのライフスタイルをも含め、手本となる理想の女性像を体現している存在として捉えられていることが印象的だ。
また、「モデルに女優にと幅広く活躍されてきたけれど、歌っている時が一番素敵で、輝いている」(女性/30代/神奈川)とのコメントに代表されるように、アーティストとしての今井美樹の声の魅力、歌唱力への言及も多く、今回のベストアルバムの発売や、それに続く全国ツアーを待望していた様も伺えた。
そのベストアルバム収録曲について、全モニターを対象に、「思い出深い」作品3曲までを選んでもらい、その楽曲にまつわる思い出をコメントとして寄せてもらった。驚異的なのは、今井美樹のファンであると自認していない層をも含む2221人のうちの半数以上(55.5%)が、「PRIDE」に紐付いた思い出を持っている点で、2位となった「PIECE OF MY WISH」も全体の約3割(29.9%)が思い出深い曲としている。
「小さい頃、カラオケで歌ってお母さんに褒められた。そのことを思い出すと今でも嬉しい」(「PRIDE」・女性/20代/東京)、「若い頃、自分自身に自信がなく、仕事も上手くいかない時に励まされた」(「PRIDE」・女性/50代/東京)といったコメントから、「震災後の落ち込んだ心を癒してくれた」(「PIECE OF MY WISH」・男性/50代/埼玉)とい
うものまで、実に様々な「思い出」とともに、今井美樹の楽曲群が愛されてきたことがわかる。
また、今井美樹を「とても好き」もしくは「好き」と回答した1083人に聞いた、「共感する」楽曲についても、特に多くの回答が寄せられたのは「PRIDE」、「PIECE OF MY WISH」等となったが、ここで注目すべきは、女性である今井が歌う楽曲群でありながら、どの曲の場合も、女性による数値と男性による数値に乖離がなく、「PRIDE」に至っては男性の数値が女性を上回っている点で、これらの作品のいずれもが、性別を越えて共感を得てきたことがわかるだろう。
人々の人生の様々なシチュエーションに寄り添い、特には励ましながら、背中を押し、時には慰め、癒しを与える。今井美樹の作品はそんなふうに、多くの思い出とともに記憶され、共感され続けているようだ。
■調査期間:9月2日〜9日
■調査対象者: 20代〜50代の男女2221人(男性49.3%・女性50.7%/20代10.0%・30代28.1%・40代33.5%・50代28.4%)
■調査地域:全国
■調査方法:インターネット調査
■調査機関:オリコン・モニターリサーチ
(ORIGINAL CONFIDENCE 15年9月28日号掲載)
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2015/09/26