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Netflix CEOが語る映像配信サービスの「自由と選択」と未来

 定額でドラマや映画がインターネットで見放題になる映像配信ネットワークの世界最大手「Netflix(ネットフリックス)」(本社:米カリフォルニア州ロス・ガトス)が、今月より日本でサービスを開始した。同社のCEO(最高経営責任者)リード・ヘイスティングス氏は、「7年後、日本の全世帯の3分の1をNetflixのユーザーに」と強気な目標を掲げる。

 Netflixはすでに世界50ヶ国以上に6500万人のユーザーを抱え、独自コンテンツを含むドラマや映画、アニメなどの作品を提供。ユーザーは、ネットに接続されたテレビ、パソコン、スマートフォンやタブレット端末などで、好きな時に好きな作品を好きなだけ見ることができる。日本では、月額650〜1450円で、画質や同時に視聴できるユーザー数によってプランを選択できる。

 同じようなサービスは、「Hulu」「dビデオ」「U-NEXT」、「TSUTAYA TV」などいくつもあり、「Netflix」の新規参入により群雄割拠の様相を呈してきた。それでもリード氏が“強気”になれる理由の一つが、今秋発売のテレビメーカー各社のテレビリモコンに搭載される「NETFLIXボタン」だ。テレビのチャンネルが一つ増えたような感覚でNetflixを利用できる。

 さらに、リード氏は「Netflixにはテレビにはない『自由と選択』がある」という。テレビのように利用できて、テレビにはない利点。1953年に日本でテレビ放送がはじまって60年余り、テレビの前(自宅)に視聴者がいることを前提に、何曜日の何時に何の番組を放送するのかテレビ局側が決めたタイムテーブル(編成)に、視聴者は長らく縛られてきた。

 「ネット環境さえあれば、朝でも真夜中でもいつでも見られますし、テレビはもちろんスマートフォンやPCでも見ることができます。テレビと映像配信サービスは、例えるなら固定電話と携帯電話のような関係なのかもしれません」とリード氏は“解放”をアピールする。

 もう一つ、Netflixが“売り”にしているのが、一人ひとりに向けたレコメンド機能だ。独自のテクノロジーで、視聴者一人ひとりがどのタイトルをどんなシチュエーションで見たかについての膨大なデータを分析し、視聴者一人ひとりへのおすすめを作成していく。

 ありがちな「視聴ランキング」や「新着コンテンツ」の表示はなく、「Netflixの画面に表示されるコンテンツは、ユーザーごとにすべて違います。それぞれの作品に興味を持っていただける方に、パーソナライズ化した形でそれぞれの作品をうまくコネクトする(繋げる)ということを大切にしています」(リード氏)。

 1回の放送をどれだけたくさんの人が見たか、その指標としての視聴率が重要視されるテレビとは、番組づくりの考え方も違う。

 Netflixは、サービス開始直前にピース・又吉直樹による芥川賞受賞作『火花』の映像化・世界配信を発表して話題になったように、オリジナルドラマ・映画・ドキュメンタリーなどの独自コンテンツの開発にも力を入れているが、リード氏は「皆ではなく、ある種の人々が心から愛してくれるコンテンツを作っていきたい」と語る。

 同社のオリジナルアニメ『ボージャック・ホースマン〜馬はつらいよ』は「ハリウッドの映画業界をネタにしたコメディーなので、分かる人にはかなりウケるけど、興味ない人にはきっと何のことかわからず、面白くないでしょうね」と平然。オリジナルドラマ『デアデビル』も「マーベル・コミックス原作のヒーローものですが、コアなファンに満足してもらうことが一番」と潔い。

 その信念は揺るぎない。「ユーザーが求めているのは、心満たされる作品。我々はクオリティーとバラエティーで、ユーザー一人ひとりのニーズに応えていきたいと思っています。結果として、たくさん人が観てくださるメガヒット作品が生まれれば、それはそれでうれしいことですが、それを狙っているわけではありません」。

 日本上陸の手応えを「非常に満足しています」と穏やかな笑顔で語るリード氏。「1年目は皆さんに満足していただくことが我々のゴール。私たちは日々、日本のユーザーの嗜好を学んで、よりよいサービスを提供していきたいと思っています」と話していた。

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