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深津絵里、初めてのカンヌ映画祭に感激「夢の続きにいるかのよう」

 フランスで開催中の『第68回カンヌ国際映画祭』ある視点部門に選出された黒沢清監督の『岸辺の旅』(10月1日公開)が、現地時間17日に公式上映され、W主演で夫婦役を演じる深津絵里浅野忠信、黒沢監督がレッドカーペットセレモニーに登場した。カンヌ映画祭初参加の深津は、背中が大きく開いたブラックドレスで存在感を示し、独特の雰囲気に感無量な様子だった。

『第68回カンヌ国際映画祭』ある視点部門で公式上映された映画『岸部の旅』の(左から)黒沢清監督、深津絵里、浅野忠信(C)Kazuko Wakayama

『第68回カンヌ国際映画祭』ある視点部門で公式上映された映画『岸部の旅』の(左から)黒沢清監督、深津絵里、浅野忠信(C)Kazuko Wakayama

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 公式上映では満場の客席から大喝采が巻き起こった。深津は「たくさんの方にとてもあたたかい拍手をいただき、撮影中も夢の中のようでしたが、まさに今日も夢の続きにいるかのような気持ちになりました」と初カンヌの感想を語り、「作品に描かれている愛が、じわじわとしみこんでいるような、あたたかい拍手でした」と感動をかみしめていた。

 同映画は、湯本香樹実(ゆもと・かずみ)氏が2010年に発表した同名小説を原作に、愛する人との永遠の別れを描く、究極のラブストーリー。3年間、失踪していた夫が突然帰ってきた。だが、夫は「俺、死んだよ」と妻に告げ、「一緒に来ないか、きれいな場所があるんだ」と誘う。それは、夫が、自宅に戻ってくるまでの3年間でお世話になった人々を訪ねる旅だった。

 映画『悪人』(10年)で『第34回モントリオール世界映画祭』最優秀女優賞を受賞した深津と、映画『マイティ・ソー』(11年)でハリウッド映画デビューを果たし、『私の男』(14年)で『第36回モスクワ国際映画祭』最優秀男優賞を受賞した浅野が、初の夫婦役で共演。黒沢監督にとっては、2008年の『第61回カンヌ国際映画祭』ある視点部門で審査員賞を受賞した『トウキョウソナタ』に続く受賞が期待されており、今秋フランス国内で100〜150館規模での公開も予定されている。

 黒沢監督は「公式上映後のスタンデイングオベーションの後に、会場の外でも多くの方が残ってくださって、たくさんの拍手で迎えていただいたのがなによりうれしかった。あたたかい拍手で、本当に感激しました。深津さん、浅野さんが出演して下さることが決まってから、この映画は大丈夫だと思っていましたが、こうして一緒にカンヌに来られてうれしいです」と手応えを語っていた。

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  • 『第68回カンヌ国際映画祭』ある視点部門で公式上映された映画『岸部の旅』の(左から)黒沢清監督、深津絵里、浅野忠信(C)Kazuko Wakayama
  • 笑顔でフォトセッションに応じる浅野忠信と深津絵里(C)Kazuko Wakayama
  • 映画『岸部の旅』公式上映の模様(C)Kazuko Wakayama
  • 『第68回カンヌ国際映画祭』に参加した映画『岸辺の旅』の黒沢清監督、深津絵里、浅野忠信(C)Kazuko Wakayama
  • 『第68回カンヌ国際映画祭』に参加した映画『岸辺の旅』の深津絵里、浅野忠信、黒沢清監督(C)Kazuko Wakayama

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