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集英社が「渡辺淳一文学賞」創設 来年3月に第1回選考

 集英社は23日、昨年亡くなった直木賞作家・渡辺淳一さん(享年80)の功績にちなみ、人間心理に深く迫る小説作品を顕彰する「渡辺淳一文学賞」を創設することを発表した。作家の浅田次郎氏ら4人が選考委員を務め、第1回選考会を来年3月下旬に開く。

医学から恋愛まで多岐にわたるジャンルで功績を残した渡辺淳一さん

医学から恋愛まで多岐にわたるジャンルで功績を残した渡辺淳一さん

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 同社は「昭和・平成を代表する作家であり、豊富で多彩な作品世界を多岐にわたり生み出した渡辺淳一氏の功績をたたえ、純文学・大衆文学の枠を超えた、人間心理に深く迫る豊潤な物語性を持った小説作品を顕彰します」と趣旨を説明。今年1年間に刊行された日本語の小説単行本、および単行本未刊行の文庫が対象となる。

 選考委員は浅田氏のほか、小池真理子高樹のぶ子宮本輝の3氏が務める。来年3月下旬に第1回選考会を開き、『すばる』、『小説すばる』の2016年6月号に受賞作品を掲載。賞は正賞が記念品、副賞が200万円で、贈呈式は来年5月下旬を予定している。

 渡辺さんは1933年北海道生まれ。1958年に札幌医科大医学部を卒業後、母校の整形外科講師を務めながら小説を執筆し、『光と影』で直木賞(1970年)、『遠き落日』、『長崎ロシア遊女館』で吉川英治文学賞(1980年)、紫綬褒章(2003年)など受賞多数。

 作品は、初期の医学を題材にしたものから歴史、伝記的小説、恋愛小説と多岐にわたり、医学的な人間認識とともに「現代ロマン」を描く作家として文壇をリードした。1997年に単行本化された『失楽園』は映画・ドラマ化され、当時の社会現象にまでなった。昨年4月30日に前立腺がんのため亡くなっている。

関連写真

  • 医学から恋愛まで多岐にわたるジャンルで功績を残した渡辺淳一さん
  • 「渡辺淳一文学賞」で選考委員を務める浅田次郎氏
  • 「渡辺淳一文学賞」で選考委員を務める小池真理子氏
  • 「渡辺淳一文学賞」で選考委員を務める高樹のぶ子氏
  • 「渡辺淳一文学賞」で選考委員を務める宮本輝氏

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