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桐谷美玲“壁ドン3連発”撮影現場を公開 『ヒロイン失格』監督は壁ドンブーム終焉を憂慮

 女優の桐谷美玲がハイテンションな女子高生役で主演、元祖“壁ドン”の新鋭俳優・山崎賢人がふたたび少女漫画実写映画に出演することでも注目を集めている『ヒロイン失格』(2015年夏公開)。そんな同作の“壁ドン3連発”シーンの撮影現場を訪れた。英勉監督から“壁ドンのドン”と呼ばれていた山崎だが、当然ながら(!?)今作で次の流行をねらっている様子はなく、一方、英監督は「夏(映画公開)まで壁ドンって忘れられてないよね?」とブームの終焉を憂慮する姿も見せた。

初公開された『ヒロイン失格』撮影現場の様子をレポート。和やかな雰囲気の桐谷美玲と山崎賢人

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◆6種類のなかからあみ出された壁ドン3連発

 『ヒロイン失格』は、恋に暴走するオトメの七転八倒を赤裸々に描いた爆笑ロマンチックコメディ。桐谷は、好きな人にはまっすぐアタックし、奪えるものなら奪ってしまえ、という猪突猛進のヒロイン・松崎はとりを演じる。山崎は、はとりと幼なじみの寺坂利太役。はとりは利太に密かに想いを寄せるが、利太は同級生の安達未帆(我妻三輪子)と付き合っている。一方、はとりは、頭よし、顔よし、運動神経抜群の学校イチのモテ男・弘光廣祐(坂口健太郎)からアタックを受ける。はとりと利太と弘光の三角関係が甘く切なく……もありながら、ありがちな少女漫画映画とは一線を画するドタバタのコメディ要素満載で描かれる。

 2月初旬に都内の大学で行われていた撮影現場を訪れると、キャストの和やかな話し声と英勉監督の大きな笑い声が構内に響き渡っていた。このとき行われていたのは、学校の廊下ではとりに迫っている弘光を、安達と一緒にいた利太が止めに入るシーン。4人の複雑な感情が動き出す重要なシーンであり、弘光がはとりに壁ドン3連発をキメる、別の意味でも話題になりそうな注目のシーンになる。

 撮影前に英監督は、山崎をはじめキャストやスタッフも交えて3連発の流れについて相談し、坂口とともに練習を始める。「夏(映画公開)まで壁ドンって忘れられてないよね?」(英監督)と不安の入り交じる(!?)冗談も飛ばしながら、はとりと弘光の距離や顔の位置、カラダの動き、手の置き方までしっかりと研究。和やかななかにも真剣さと熱さが漂う空気に包まれて、6種類のドンのなかからあみ出された壁ドン3連発=“3ドン”が完成した。その後、カメラがまわり、英監督の後ろからモニターを見つめていた山崎は、「うまい。すばらしかったです(笑)」と坂口の3ドンを絶賛した。

◆山崎賢人、次のブームはねらっていない

 昨年の壁ドンブレイクのきっかけになった『L・DK』に続いての少女漫画原作となる山崎だが、今回の現場について「前作と今作は、ストーリーも物語の要素的にもまったく違います。少女漫画原作だからと意識していることはとくにないですね。ただ、原作のここがやりたいという部分は積極的に取り入れていきたいと思って臨んでいます」と自然体で答える。また、次なる胸キュン系の流行の創出について話を振ると「(ねらってるということは)ないですね。流行をねらってなにかをやるというのは違うかなと。そもそも壁ドンもそれをねらっていたわけではなかったですし、そのときは壁ドンとさえ呼んでいないかったですから(笑)」とさらりとかわした。

 一方、前期のドラマ『地獄先生ぬ〜べ〜』(日本テレビ系)で先生役を演じていた25歳の桐谷は、今作では生徒役で学生服姿を披露する。今後も高校生役は続くのかを聞くと「やらせていただけるのなら、もちろんやります! 今回のはとり役は何年も前からずっとやりたいと思っていて。そのときはまだ21歳だったので高校生役もいけると思っていたんですけど、それから時間が経って25歳になっていました」と作品への長年の想いを明かした。

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