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大人のおとぎ話で現実逃避『セカンド・ラブ』

 「金曜の夜、あなたは恋に溺れる」のキャッチコピーを掲げ、女性制作者による女性のための“夜メロドラマ”を謳っているテレビ朝日系『セカンド・ラブ』(毎週金曜 後11:15)。「これは架空感にあふれる大人のおとぎ話」と演出の塚原あゆ子氏は語る。

『セカンド・ラブ』第4話より(C)テレビ朝日

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 最近のドラマでめっきり減ったラブシーンをしっかり描き、コンテンポラリーダンサー役で主演するKAT-TUN・亀梨和也のダンスシーンや、出会いから同せいを始めるまでの展開のめまぐるしさなど、話題を呼んでいる同作。

 才能と熱意がありながらもチャンスに恵まれず、崖っぷちに立たされている主人公の平慶(亀梨)と、閉塞感に苛まれながら生きる名門女子高の化学教師・西原結唯(深田恭子)が運命の出会いを果たし、年齢差や生活環境、価値観の違いなど、さまざまなハードルを乗り越え、“激愛”に溺れていく姿を描く。

 脚本は不倫愛テーマにしたドラマ『セカンドバージン』(NHK)などを手がけた大石静氏、演出の塚原氏は『夜行観覧車』『アリスの棘』『Nのために』(いずれもTBS)などを手がけてきた。ゼネラルプロデューサーは『ドクターX 〜外科医・大門未知子〜』の内山聖子氏が務めている。

 ダンサーと教師が突然、出会って恋に落ちるなんて、突飛な設定だが、「それくらい現実離れしていなければ、日常が急に変わる、誰かが誰かに激しく影響し合う、『夜メロ』という激情型の恋愛は逆に描けない」と塚原氏。

 「最近、フィクションを怖がって、現実世界に寄った作品が多いけれど、昔のドラマってもっとぶっ飛んでいたように思う。そんな古き良き時代のドラマを手放すのは惜しい。そういうドラマもあっていいと思うんです」

 日本のドラマが忘れかけている部分を、補っているのが韓流ドラマやほかの海外ドラマだという。「外国を舞台に、外国人が演じているから許せるという部分もあるかと思いますが、私たち日本人の日常とはかけ離れた、ぶっ飛んだ架空の物語として切り離して観ることができるからこそ楽しめるものがある。同じ様な高揚感やワクワクをあえて日本のドラマでやってみるという、一つの挑戦です」。

 自分と立場がかぶるドラマも楽しいけれど、自分とはかけ離れた人たちによるあり得ないけど、もしもあったらドキドキワクワクしそうなある種のファンタジーに浸って、現実逃避するのも悪くない。

 塚原氏は「金曜の夜に、現実の世界から離れて、おとぎ話の世界で遊んでもらう。そんなことあり得ないと笑ったり、突っ込みを入れたりしながらも、観終わった後に、ちょっと気分が上がったり、楽しくなったりしてくれたら。そういう一つの提案ができたらと思っています」。

 きょう27日放送の第4話では、一緒に暮らし始めた慶と結唯の前にさまざまな障壁が立ちはだかる。慶のもとには、結唯に依存する母・真理子(麻生祐未)が「娘を返して」と押しかけ、結唯は同僚教師・高柳(生瀬勝久)との不倫関係が生徒たちの間でうわさになり、職員室で問題視される事態に。さらに、慶の人生をガラリと変える出来事が発生する。状況が刻一刻と変化する中、慶と結唯、彼らを取り巻く人々の運命は思わぬ方向へと転がり始める。

■番組公式ホームページ
http://www.tv-asahi.co.jp/secondlove/

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