累計400万部を誇る大人気コミック『神様はじめました』（原作：鈴木ジュリエッタ／白泉社『花とゆめ』連載）が舞台化、3月に上演される。今回、メインキャストの、寺島咲（ヒロイン・奈々生役）、八神蓮（巴衛役）、南圭介（鞍馬役）の3人が舞台に向けて意気込みを語った。

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　人気コミックの初舞台化となる『神様はじめました THE MUSICAL♪』（脚本・演出=秦建日子）。借金取りに家を追い出され、困窮に見舞われた桃園奈々生は、ミカゲとの出会いをきっかけに神社で暮らすとともに、土地神の役目も担わされることに。
奈々生が神様として成長していく姿を描く。奈々生役を演じるのは寺島咲。これまで多数の映画やドラマに出演してきたがミュージカルは初体験。製作発表会見では「原作を読んで、奈々生は前向きで負けず嫌いでまっすぐな女の子だと思いました。女子高生の役なので元気に演じたいと思います」と元気に抱負を語った。

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----寺島さんは、他のキャストの方とは初共演なんですよね。
寺島「はい。今回、共演のみなさんは知り合い同士の方が多いんですよね」
八神「僕と南くんは8年くらいの付き合いかな」
寺島「私は若干人見知りなので、はやく馴染みたいと思います」
八神「ただし、南圭介には近づかないほうがいいです（笑）」
南「おい、どういうことだよ！（笑）」
----寺島さんから見て、二人の印象は？
寺島「八神さんはマイペースな感じ。ほわんとした雰囲気で。南さんは、最初若干怖いイメージがありました。目力が強いじゃないですか。
話すとそんなことはなかったですけど（笑）」

----寺島さんは今回初のミュージカルですね。
寺島「最初、ミュージカルをやると聞いてびっくりしました。なかなかこんな機会はなないからドキドキですけど、うれしかったです！」
----舞台経験はあるんですよね？
寺島「はい。8年前に一度だけ。だから久しぶりに舞台をやりたいとすごく思っていたんですが、それを飛び越えてミュージカルだったので……。
でも今はとても楽しみです。ミュージカルは観ることも好きだったし。歌もまったく初めて。今回は本当に初めてだらけです」
八神「タイトル、『歌はじめました』でいいんじゃない？（笑）」

----今回は原作がある舞台。八神さんと南さんはそういう作品の経験は豊富ですが、特に心掛けていることは？
八神「見た目だったり、声の出し方は大切にしますけど……。舞台で描く部分は原作から抜粋した一部分じゃないですか。
その抜粋した中でどうやったら役が一番生きるかなという作り方をまず考えますね」
南「僕も原作でのキャラクターは意識します。キャラクターがしっかり描かれている分、そこに自分が演じるにあたってのヒントが隠されていると思うんですよね。
原作が好きなファンにはこだわりがあると思うので、まずは原作のイメージを壊さずに、でも真似ではなくて『僕がやってます！』という主張を入れていきたいですね」
----そしてこれから挑む寺島さんは?
寺島「原作の漫画も読んで、またアニメも観たんですけど、声の感じとか話し方とか、まったく同じにするのは難しいですけど、なんとなく原作によってそのキャラクターがつかめるのかなと思います」

----現在24歳の寺島さんですが、今回は女子高生役なんですね。
寺島「リアルな普通の紺のセーラー服じゃなくてホッとしました（笑）」
八神、南「まだまだ（現役で）いけますよ！（笑）」
寺島「今回の制服はちょっと私立高校っぽいおしゃれな感じです」
八神「やっぱり制服っていいですよね」
南「間違いない！」

----寺島さんは映像作品ではナチュラルな芝居が求められる機会も多かったと思いますが、今回はミュージカルということでまた違ったタイプの芝居が求められると思います。
寺島「多分相当意識して頑張らないとなと思います。映画だと微妙な表情も拾ってもらえるけど、舞台だと見えないじゃないですか。後ろの人だと。だから、大きく身体を使わないといけないし、声の出し方も違ってくると思うので頑張ります。
ほんとに今回こういう機会をいただけて、映像の芝居でも役立つと思うし、ありがたいと思います」

----最後に意気込みを。
八神「（脚本・演出の）秦建日子さんもおっしゃってましたけど、今いろんな原作ものの舞台がある中で、頭一つ抜けたような作品にしていきたい！
原作ものってシリーズ化されることもあると思うので、続けられるように頑張りたいなと思います」
寺島「原作ファンの方に喜んでもらうということはもちろんなんですけど、ミュージカルとしても魅力的な作品にしていけたらと思います！」
南「原作がありますが、3次元ならではの熱だったり、楽しさだったりを伝えていけたらいいなと思います。このメンバーにしか見せられない『神様はじめました』をお見せしたいと思います！」

『神様はじめました THE MUSICAL♪』は2015年3月21日（土）〜3月29日（日）＜全13回公演＞、東京芸術劇場プレイハウスにて上演。


■『神様はじめました THE MUSICAL♪』あらすじ
ギャンブル好きの父親が蒸発し、借金取りに家を追い出され、桃園奈々生は途方に暮れていた。そんなとき、犬に追われている優男・ミカゲを助ける。互いに打ち解け、身の上を話すと、ミカゲは「家を譲る」と言い残して立ち去る。半信半疑のまま教えられた場所に行くと、そこは廃れた神社が存在し、神使の巴衛、鬼火童子の鬼切・虎徹が住んでいた。ミカゲは神社の土地神であり、奈々生は神社を家として与えられたとともに、ミカゲが20年以上放棄していた土地神の責務も譲渡されたのであった。こうして始まった巴衛たちとの共同生活で、奈々生は巴衛の助けを借りながらも任務をこなし、神様として成長していく。