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名優リーアム・ニーソンが明かす“アクション”の心得

 俳優のリーアム・ニーソンが主演を努め世界中を熱狂させるノンストップ・アクション『96時間』の最新作にして最終作『96時間/レクイエム』が遂に公開された。ORICON STYLEでは、英・ロンドンに飛びリーアムにインタビューを敢行。完結編となる本作への想いを語ってくれた。

『96時間/レクイエム』で実年齢を感じさせないアクションを披露するリーアム・ニーソン

『96時間/レクイエム』で実年齢を感じさせないアクションを披露するリーアム・ニーソン

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■「実年齢が62歳だということを踏まえたアクション」をお願いしたよ

──アクションシーンが多い作品ですが、肉体的に大変ではありませんでしたか?
【リーアム・ニーソン】アクションを演じるのは好きなんだ。格闘シーンのプロが細かく振りを付けるわけだけど、担当の2人とは16作品を共にしてきた関係。だから短いやり取りだけで理解し合えるんだ。この作品では、「僕の実年齢が62歳だということを踏まえたアクションを」ということをお願いしていたよ。演じる上ではまあ、54、55歳くらいで通るかなと思っていたけどね(笑)。でも決して30、40代ではない。例えば敵と出くわした状況下で、余計な闘いを避けながらA地点からB地点まで効率的に移動するシーンなんかでは、やはりずる賢さが必要になってくると思った。そういう要素は意識していたよ。

──今作では、ひときわ娘・キム(マギー・グレイス)の中にある父親のDNAを感じました。実生活では息子さんを持つ父親であるわけですが、“娘の父”という役に対しては、これまでどう向き合ってきたのでしょうか。
【リーアム】僕にとってはマギー・グレイスは実の娘と同じなんだ。シリーズ開始以来、過去8年間はまちがいなく僕の娘だった。「どんな男と付き合ってるんだ?」と強気で聞いてみたり、「誰か付き合ってる相手がいるのか・・・?」と弱気で聞いたこともあったよ(笑)。実は1作目のスクリーンテストで彼女を見た時、リュック・べッソンも僕も、彼女が娘役としておかしくない存在だと感じていた。つまり自分と妻役のファムケ・ヤンセンの娘として、外見的にまさに合うと思ったんだ。しかも、マギーの親族の出身地が、偶然僕の生まれたアイルランドの村から約13キロしか離れていないということもわかって。だから外見的に似てるのかもしれないね。

──娘の誕生日にパンダの大きなぬいぐるみをプレゼントするシーンがありました。もしリーアムさん自身なら、どんな物を贈りますか?
【リーアム】あのくらい若い年頃の子に? 娘を持つ父じゃないからわからないけど、“娘にパンダを贈るであろう父親”は知り合いにいるな(笑)。「自分の娘のことは、いつでも7、8歳くらいに思えてしまう」と、何人かの知人が話してたよ。不思議なことに息子に対してはちがう感覚があって、成長するのが待ち遠しいんだ。だけど娘は父にとって、いつまでも幼いイメージのままなんだろうね。

■このシリーズの撮影前はいつもより集中して鍛えるよ

──改めて、シリーズ最初の「96時間」がスタートしてからの道のりについてお話頂けますか?
【リーアム】2015年の3月ですべてが始まってから丸8年も経つんだけど、不思議に感じるよ。素晴らしい道のりだったと思ってる。ただもし10年前に、こういうアクションシリーズに出演するかと尋ねられていたら、きっと「やらない」と答えていたはず。でも、今の正直な気持ちとしては本当に貴重な体験だったと感じてるんだ。

──撮影が近づくにつれて、体作りは必要ですか?
【リーアム】普段から鍛えている方だけど、やっぱりこのシリーズの撮影前はいつもより集中して鍛えるようにしてるよ。耐久力を鍛えるメニューや、サンドバッグやローイングマシーンを使用したトレーニングをジムで取り組んだりしていた。ただどの映画においても撮影にはスタミナが必要。だから常に身体を鍛えていることは重要だと考えてるよ。たとえデスクに座っているだけのシーンでも、撮影が2時間に及べばスタミナが必要になってくる。もちろん体調だって崩したくないし、ケガや、疲れのせいで集中力を欠くなんていう状態も避けたい。特に主役を演じる場合はそういう理由で休むことはできない。だって200人ものスタッフが現場で待っているんだ。常に準備が出来てなきゃいけないし、最低限の身体的コンディションは整えておく必要があると考えてるよ。

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