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ミッキー・カーチス、76歳の現在とは〜役者は天性の仕事

 ネスレのチョコレートブランド「キットカット オトナの甘さ」のWEB限定ショートフィルム『ビタースウィート〜オトナの交差点〜』で謎のタクシー運転手役として出演したミッキー・カーチスが、ORICON STYLEのインタビューに応じた。同作を手がけた月川翔監督いわく「キットカットの妖精」というように、役どころ同様、現在76歳のベテラン役者でありながらも、周囲を和やかな雰囲気に染め上げる能力に長けた、まさしく妖精のような存在。少年の心を持ったオトナの男・ミッキー・カーチスの魅力に迫る。

◆76歳の今も仕事を頂けて嬉しい、じゃないと、とっくに引退してる

――ミッキーさんが演じるタクシー運転手はこの物語において非常に重要な、肝となる役どころとなっていますが、台本を読んだときの感想はいかがでしたか?
【ミッキー】 まず問題は、台詞をどうするか。俺が台本をもらったときにはまだ何も決まっていない状態だったんだよ。監督から字幕を入れたいから、日本語ではなくほかの言語でと言われ、じゃあ、イタリア語でやるか、フランス語でやるか、う〜ん、何語でやろう?スワヒリ語?(笑)なんて冗談を言いつつ、いっそのことデタラメはどうか?という話になり、最終的に架空の言語に落ち着いたんだよね。

――監督もおっしゃられていましたが、5ヶ国語を操れるミッキーさんならではの粋なアドリブがなされたそうで。
【ミッキー】 ところが各セクションごとに、イタリアっぽく聞こえたり、スペインっぽく聞こえたり……よく聞くと全然感じが違うと思うんだよ(笑)。何より意味が通じたらいけないから、意味が通じないようにデタラメを並べなくちゃいけない。リハーサルとテストは秒数と雰囲気をつかむために日本語でやったんだけど、本番では余計なことを考えちゃうとデタラメな言葉が出てこなくなっちゃうから、本当に瞬間的なアドリブでやったんだよね。

――その瞬間に降りてきた言葉をそのまま発していたと。
【ミッキー】 だから、テイク2はまったく違うものになるという(笑)。

――つまり決められた台詞がない、ミッキーさんオリジナルということですよね。そういったお芝居は長い役者人生のなかで。
【ミッキー】 当然ないよ。今回が初めてだよ(笑)。

――しかも、ただデタラメな言葉を並べるのではなく、相手の役者さんとの間合いのタイミングにも気をつけなければならないという非常に難易度の高い演技ですよね。
【ミッキー】 でも、すごく楽しかったよ。だって、仕事だもん。

――仕事を楽しいとなんのためらいもなく言えるってさすがですね。
【ミッキー】 もちろん寒いだの暑いだの、眠いだの長いだのいろいろ辛いことはあるよ。でも、昔っからその感覚は変わらないね。自分の出番がないときでさえも現場に行っちゃうぐらい、現場が大好きだから。

――出番がないときはゆっくり休みたいと思うのが普通だと思うのですが。
【ミッキー】 だったら現場に行って休もうって。俺のいないところで何かが進んでいるのが嫌なの(笑)。

――今回の物語の登場人物たちは、なかなか現実を楽しむということができず、迷い、葛藤している姿が描かれていますが、どうしたらミッキーさんのように仕事や訪れる日常を楽しむことができるんでしょうか?
【ミッキー】 おぉ〜相談がきたね(笑)。

――ぜひオトナに迷っている女性たちにアドバイスをお願いします。
【ミッキー】 まあ、俺の場合は、自分が好きで選んだ仕事をやっているわけだから、文句は言えないよね。それに求められているうちが華で、76歳というこんな年になってもさ、次から次へとお仕事を頂けて、そりゃあ、嬉しいじゃないですか。じゃないと、とっくに引退してるよ(笑)。

◆現場に行って、相手を前に動くと不思議と(演技)できちゃう

――今の自分の状況に対して、感謝することが大事であると。
【ミッキー】 それは当然のことだよね。もちろん自分がやりたい仕事をしている人ばかりではないだろうし、我慢をしなくちゃいけないこともたくさんあると思うけど、すべてが嫌なことばかりではないと思うんだよ。

――ミッキーさんのように、気持ちを前向きに変換することで、気づかなかった小さな喜びに気づけたりするでしょうしね。
【ミッキー】 今さ、3本の作品が同時進行で進んでいて、自分が誰だかわからなくなってしまう瞬間があったり、前の日に頑張って台本を覚えても、寝て起きたらすっかり忘れていたりとかさ、そんなのしょっちゅうあるよ(笑)。でも、実際に現場に行って、相手を前に動くと不思議とできちゃうんだよね。

――役者は天性のお仕事なんですね。
【ミッキー】 好きだね。

――今は、役者以外考えられないという感じですか?
【ミッキー】 う〜ん、そんなことはないかな。もともと俺はミュージシャンだから、音楽もそうだし、そのとき面白いと思ったものは全部やりたいね。

――聞くところによると、落語家としてもご活躍されているそうで。
【ミッキー】 俺、立川流の真打、談志の弟子だから。国立演芸場とかでやってるしね。俺の弟子もいるよ。

――すごいですね。そのように常に好奇心旺盛でいること、自分がやりたいと思ったことを全力でまっとうすることがミッキーさんのように前向きなパワーを維持できる秘訣であると。
【ミッキー】 あと、とことんいい加減にするか(笑)。

――10か0なんですね。
【ミッキー】 あんまり突き詰めすぎちゃうとつまんなくなっちゃうから、どこかでいい加減なところがないとね。ここはテンションあげていこうとか、ここはちょっと低めでいこうとか、僕の人生そのものがそうだからさ。

――ある程度の息抜きは必要であると。では、改めて今作の見どころを教えていただきたいのですが。
【ミッキー】 見どころとかってよく質問されるんだけど、全部が見どころだからさ。どこかひとつだけあげろって言われても困るんだよね。だって、作品に関わるすべてのやつが毎カット命をかけてやってるわけだから。どんなところでも、何も映っていなくても観どころなんだよ。それがあるからほかが際立つし。だから、全部が観どころです!

――では、ミッキーさんのお気に入りのシーンをあげるとしたら?
【ミッキー】 そりゃあ、俺が出てるシーンだよ(笑)。昔はあんまり見なかったけど、最近は自分が出た作品はちゃんとチェックしているよ。今回の作品もスマートフォンで見たし。

――ミッキーさんの役どころは、今作を観た人にとっても大きな影響を及ぼすと思うのですが。
【ミッキー】 春夏秋冬4つに分かれた楽しい作品でありますが、ひとつにまとめれば1本の映画としても楽しめる内容になっているので、ぜひ全篇を通して多くの方に見て欲しいね。

(文:星野彩乃)

◆ミッキー・カーチス出演の「春子篇」ショートフィルム

★「キットカット オトナの甘さ」 キャンペーンサイト
http://nestle.jp/brand/kit/otoama2014/




関連写真

  • WEB限定ショートフィルム『ビタースウィート〜オトナの交差点〜』に出演したミッキー・カーチス (C)oricon ME inc.
  • ミッキー・カーチス (C)oricon ME inc.
  • ミッキー・カーチス (C)oricon ME inc.

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