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安達祐実、芸能生活30周年を振り返る “いい子”に反発した時期もあった

 2歳から芸能界に身を置き、幼い頃より女優として最前線を走り続けてきた安達祐実。芸能生活30周年の節目に選んだ作品は、初めて臨んだ大胆な濡れ場シーンも話題の、約20年ぶりとなる主演映画『花宵道中』。「これまでのイメージを崩せるかもしれない」という安達が、これから歩み出す新たな道を、これまでの軌跡を振り返りながら語る。

 長いキャリアの大きな節目に安達が選んだのは、第5回『女による女のためのR-18文学賞』受賞作の官能小説を映画化した作品だった。約20年ぶりとなる主演映画に同作を選んだ理由とは?

「30周年だから特別なことをやろうと考えていたわけではないんです。昨年発表した写真集『私生活』(芸能生活30周年を記念して、安達がセルフプロデュースした写真集)を見てくださった方から『今までと全然違って驚いた!』といううれしい声をいただいて。いいジャブが打てた感触を持てたので、次は女優として『こういうのもやるなんてびっくり!!』って思っていただける作品、役を探すなかで、今回の企画に出会いました。自分のなかではずいぶん前から、必要があれば、大胆なシーンをやる覚悟はあったので、こういう純愛ストーリーで、濡れ場にも挑戦できるなら、これまでのイメージを崩せるかもしれないなって」

 ヒット作の役柄から作られていった安達祐実のイメージ。映画デビュー作『REX 恐竜物語』(1993年)やドラマ『家なき子』(日本テレビ系)などからのかつての子役のイメージは、安達の特徴的な声とあどけなさが残るフォトジェニックな外見も相まって、現在に至るまで彼女に呪縛のようにつきまとっていたかもしれない。しかし、今作の劇中では、そんなイメージを振り払うかのように、いわゆるラブシーン以外の弄ばれるような激しいシーンにも体を張って挑んでいる。ときに遊女らしく艶やかに、ときに少女のようにあどけないアンビバレントな魅力を持つヒロインは、大人の女性のオーラを放ちながら、歳を経ても変わらぬかわいらしさを漂わせる安達自身の姿にも重なる。

「やっと女性ならではの、濃い役をやらせてもらえる年齢になったなって(笑)。年齢の割に幼いルックスなので、どうしてもはっきりした役、もしくは真逆の影のある役どころが多かったのですが、本来の甘えん坊な部分を持った役の方が自分には向いているんじゃないかって密かに思っていました。やっとそういう部分が見せられる役がいただけたと思いましたね。昔は“いい子”でいたかったし、逆に“いい子”に見られることに反発した時期もありましたけど、大人になった今ようやく、人間にはいろいろな面があることを表現することが許される年齢になった。少しずつ人生経験を積んだぶん、前よりも説得力をもって演じられるようになったのかなって(笑)」

 苦悩の日々を今でこそ明るく語ってくれる安達だが、多くの出演作で多くの役柄を演じてきたなかでは、求められる女性像と自身のイメージとの狭間での葛藤も数えきれないほどあったことを滲ませる。そして、女優として、女性として自分を信じながら今回の大いなる初挑戦を経た女優・安達祐実。これからの新たな道は、どちらを向いているのだろうか。

「次に何をやりたいか? というのは、正直それにこだわるよりも、休みなんて一日もなくてもいいや! ってくらい、今はやれる役は何でもやりたいと思っているんです。ただ、見てくださる方に『攻めてるね!』って思ってもらえるようなものに挑戦していきたいというのが、ここ2、3年ずっと考えていることです。数年経てば、考え方もまた変わるだろうし、攻めるばかりでは広がっていかないとも思いますが、とりあえず今は、狭まった壁をどんどん壊して、広げている感じです。すっかり広げ終わったら、また別の世界へ行けるかもなーなんて、自分でもワクワクしています(笑)」

安達祐実インタビュー『これまでのイメージを崩せるかもしれない』

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