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【東京国際映画祭】宮沢りえが最優秀女優賞受賞 グランプリは『神様なんかくそくらえ』

 日本の映画界最大のお祭り『第27回東京国際映画祭』(TIFF)のクロージングセレモニーが31日、都内で行われ、映画『紙の月』(11月15日公開)で7年ぶりに映画主演を務めた宮沢りえ(41)が最優秀女優賞を受賞した。同賞を日本人女優が受賞するのは、2003年に映画『ヴァイブレータ』の寺島しのぶ以来、11年ぶり4人目となる。

『第27回東京国際映画祭』最優秀女優賞を受賞した宮沢りえ (C)ORICON NewS inc.

『第27回東京国際映画祭』最優秀女優賞を受賞した宮沢りえ (C)ORICON NewS inc.

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 着物姿でステージに登場した宮沢は「震えています。おみくじで大吉を引いたときにやったって思う気持ちの中に、自分を引き締めなければと思う気持ちと似ています」と緊張しながらあいさつ。「吉田大八監督の粘り強い、厳しい愛がたくさんこもった演出によって、手強い役を乗り越えられたと思います」と監督に感謝すると、トロフィーを見つめながら「これを半分にできるなら最優秀演出賞としてあげたい気分です」と笑顔を見せた。

 審査員によると「奥深い演技や、繊細さともろさを表現する心の表情」が評価され満場一致で決定したといい、「言葉に表せないほど美しい」と絶賛。この日発表されていた「観客賞」も同作が受賞している。

 最優秀作品賞の「東京グランプリ」は、ジャンキーとして生きる若者たちを生々しいリアリズムで描いた米仏合作の『神様なんかくそくらえ』が受賞。また、比類なき感性でサムライのごとく、常に時代を切り開く革新的な映画を世界へ発信し続けてきた映画人の功績を称える「第1回 SAMURAI賞」の表彰式も行われ、受賞した北野武監督とティム・バートン監督がそれぞれ喜びと感謝を述べていた。

【受賞作一覧】
 東京グランプリ/『神様なんかくそくらえ』
 審査員特別賞/『ザ・レッスン/授業の代償』
 最優秀監督賞/ジョシュア・サフディ、ペニー・サフディ『神様なんかくそくらえ』
 最優秀女優賞/宮沢りえ『紙の月』
 最優秀男優賞/ロベルト・ヴィエンツキェヴィチ『マイティ・エンジェル』
 観客賞/『紙の月』
 最優秀芸術貢献賞・WOWOW賞/『草原の実験』
 アジアの未来 作品賞/『ゼロ地帯の子どもたち』
 国際交流基金アジアセンター特別賞/『遺されたフィルム』
 日本映画スプラッシュ部門 作品賞/『百円の恋』

関連写真

  • 『第27回東京国際映画祭』最優秀女優賞を受賞した宮沢りえ (C)ORICON NewS inc.
  • 『第27回東京国際映画祭』審査委員長のジェームズ・ガン監督 (C)ORICON NewS inc.
  • 『第27回東京国際映画祭』クロージングセレモニーに出席した(左から)吉田大八監督、宮沢りえ (C)ORICON NewS inc.

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