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番組Pが明言 僕が関ジャニ丸山を“ぬ〜べ〜”にしたワケ

 あす第5話を迎える日本テレビ系連続ドラマ『地獄先生ぬ〜べ〜』(毎週土曜 後9:00)。1990年代に大ヒットした少年漫画を初実写化とあり初回から賛否渦巻くなか、主人公の霊能力教師・鵺野鳴介こと“ぬ〜べ〜”を演じる関ジャニ∞丸山隆平(30)の存在感も注目されている。「公私ともに丸ちゃんはぬ〜べ〜そのもの」と語る戸田一也プロデューサーに、起用のポイントを改めて聞いた。

『地獄先生ぬ〜べ〜』に出演する桐谷美玲、速水もこみち (C)日本テレビ

『地獄先生ぬ〜べ〜』に出演する桐谷美玲、速水もこみち (C)日本テレビ

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 数ある学園モノのなかでも、今回の“先生”は生身の人間というより、左手に宿った鬼の力、霊能力を駆使して、妖怪や悪霊に憑りつかれた教え子を命懸けで守るファンタジー。ところが、内面はスーパーマン的な先生ではなく、どこか頼りなく、貧乏性で女性にも弱い、生徒との信頼関係にも迷う未熟者として描かれているのが特徴だ。この内面を描くのに丸山が必要だったという。

「ぬ〜べ〜は残念な部分もあるけど、カッコイイ一面もある、そんなギャップが魅力。丸山さんは、今までバラエティで拝見するイメージでは、カッコイイけれど、気さくな人間像が垣間見えた。そんな人がぬ〜べ〜を演じることは、親和性が高いだろうと思っていました。最初から、ぬ〜べ〜は誰よりも丸山さんだいう気持ちが強かったですね。ビジュアル的には“丸山隆平史上、一番カッコイイ丸山隆平”を目指そうと思いました。そういうビジュアル作りをしたところ、ファンの人の反応も良いようです。カッコイイけれど残念なところもある。そういう人間臭さは丸山さんだからこそできました」

 そんな主人公の内面を誰よりも知っているのが他ならぬ丸山だ。原作にドンピシャの世代、もともと大の原作ファンだったことから、彼自身のこだわりも強かったという。

「初めてお会いした日に『どの話をやるのか』『この妖怪は出てくるのか』など、いろいろと質問攻めに合いました(笑)。興味津々な姿から原作に対する愛を強く感じ、これは本物だと確信しました。先日も先生2人(原作・真倉翔/作画・岡野剛)と鼎談したんですが、取材時間が終わっても話が尽きないくらい、丸山さんは本当に原作が大好きなんです」

 自分に課せられた役目とファン目線を持って臨んだ丸山だが、連ドラの主演はこれが2度目。ゴールデンでは初めてというプレッシャーもあるなか、当然、撮影現場では“座長”としての役割も求められる。

「ずっと輪の中心に居続けて、あらゆる人にくだらないことを言って盛り上げ、場合によっては凍らせ(笑)、中心で活気づけています。見ていて『疲れないかな?』と思うくらい。現在、番組で実施している『ナレーション当てクイズ』の当選者であるスタジオ見学のお客さんを見つけるやいなや、自分から話しかけていって『楽しんでいるか』『誰のファンか』を聞いて、自分のファンじゃなかったら落ち込んでみせたり…」

 出演者からすればそのムードメーカーぶりは先生というより、もっと身近な存在に映っているという。

「生徒役の皆さんのいい兄貴分になっていますね。隅のほうでちょこちょこ秘密話をしたり…楽しい雰囲気で撮影しています。基本的にスベるけれど、とにかく人を楽しませようとする。こんなにサービス精神が旺盛で場を引っ張り続ける人は見たことがない。そのサービスが爆笑につながらないことも“多々”ありますが(笑)」

 率先して“スベリ芸人”的な一面を見せるその姿こそ、戸田氏が求めていたものだった。

「スベったり場を凍らせたりしながらも、人を楽しませようとしたりみんなを引っ張っていく素顔を含め、公私ともに丸山さんはぬ〜べ〜そのもの。そんな“マルちゃんぬ〜べ〜”がいるから、原作と設定やストーリーを変えても、骨格となる柱はブレない気がします」

 第3話でようやく生徒との信頼関係ができ、妖怪の存在も認識された。

「これまで生徒が妖怪の存在を知らなかったので、雪女のゆきめ(知英)や、いずな(山本美月)がうまく同じ土俵に並んで話をすることができなかった。これからは、無限界時空(高橋英樹)、玉藻(速水もこみち)などいろいろな登場人物がクロスオーバーしながら話が広がっていきます」

 1日に放送された第4話(1日)では『叱れない大人』がテーマだった。仕事や部活の先輩が後輩に対してなかなか叱れない。なぜ叱れないのかを描いた。

「人間関係にヒビが入ることを怖がったり、お互いが無関心になっているから叱れない。せっかく3話で生徒たちとの団結を得たぬ〜べ〜でしたが、生徒に囲まれているからこそどうやって自分は生徒を導いていくのか、自分の立ち位置に迷います。毎回、親子で観ていただいて、一緒に考えてもらえるテーマになっています」

 批判は「宿命」と受け止め「原作に忠実にやることが正義だとは思いません」とも語った戸田氏。ファンタジーでありながら、等身大の悩みを織り交ぜた人間ドラマでもある『ぬ〜べ〜』は、丸山の成長ドラマとしても楽しめそうだ。

関連写真

  • 『地獄先生ぬ〜べ〜』に出演する桐谷美玲、速水もこみち (C)日本テレビ
  • 『地獄先生ぬ〜べ〜』に出演する(左から)山本美月、マキタスポーツ (C)日本テレビ
  • 『地獄先生ぬ〜べ〜』場面カット (C)日本テレビ

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