16歳の現役高校生である新人女優・上白石萌音が、周防正行監督の最新作『舞妓はレディ』(9月13日公開)で映画初主演ながら舞妓役のヒロインに挑んだ。未知の世界に飛び込んで、さまざまな葛藤、苦悩を乗り越えて成長していく主人公・春子は、上京して駆け出しの女優として奮闘してきた上白石の姿と重なる。撮影中に悔しくて号泣したエピソードも明るくハキハキと明かす上白石が、16歳とは思えないしっかりとした口調で“女優”の顔を見せた。
◆主演だからちゃんとしなきゃって(笑)
――これまでにも映画やドラマに出演していますが、今回は初の主演。しかも周防監督の作品で、長谷川博己さん、富司純子さんをはじめそうそうたる顔ぶれのキャスト陣に囲まれました。相当なプレッシャーがあったのでは?
【萌音】 撮影に入る前は、主演のプレッシャーをすごく感じていたんです。でも、そんなときに周防監督から「春子という役を15歳のあなたなりに考えて、その通りにやっていい」とおっしゃっていただいて、それまで自分で勝手に背負ってしまっていたものが、すっとなくなった気がしました。それからは、尊敬する先輩方がいらっしゃるなかで私は春子にまっすぐに向き合って、春子を演じることだけに集中しようって思っていたので、撮影中はまったくプレッシャーを感じていませんでした。あえて感じないようにしていたというのもあるかもしれませんけど(笑)。でも、今こうして映画のことをお話をしていて、やっぱり主演だからちゃんとしなきゃって思っています(笑)。
――女優業に向き合う自身と、舞妓への道を邁進する春子を重ねあわせることもありましたか?
【萌音】 境遇が自分と似ているところがあって……。春子は、田舎から京都に出てきて、生活も文化も、言葉さえもまったく違うなかで生活し始めます。私もちょうどその撮影のころ鹿児島から上京してきて、どうしたらいいかわからない不安や戸惑いがありました。そのときの感覚がすごくよくわかります。でも、春子には尊敬できるところが多くて。見知らぬ街で、いろいろなひとに怒られながらも、ひとりでがんばる姿にすごいなと感心しました。思ったことをなんでも言葉にできるような強い子ではないんですけど、心の芯の強さがあって、自分の目標に向かっていきます。春子からすごく刺激を受けた気がします。
――今作で主演の座を射止めた萌音さんの姿と重なります。
【萌音】 私はまだ春子みたいに自立できていなくて……。春子も自立しきれてはいないと思いますけど、自分のやるべきことをしっかり理解して、それに向かって毎日必死になっています。私もそうやってがんばって、春子みたいに自分の夢をかなえたいなって思っています。
――まだまだ先に夢があるんですね。
【萌音】 もっとお芝居が上手になりたいですし、もっといろいろな役をやりたいですし、もっと多くの人にいろいろなことを伝えたいです。やってみたいことはまだまだたくさんあります!
◆どん底まで落ちたときが怖い…
――今作ではつらいこともありました?
【萌音】 はい……号泣してしまったことがあって。春子の感情があふれて泣くシーンがあるんですけど、あのシーンの演技が一回しかできなかったんです。もう1テイクってなったとき、目の前のカメラとかスタッフの方が見えて、私が待たせていると思ったら焦って全然集中できなくて……。涙がまったく出なくなってしまったんです。結局、「じゃあ、さっきのカットでいきます」って言われた瞬間に号泣してしまいました。つらくて苦しかった日でしたが、お芝居の難しさを改めて感じましたし、できるようになるにはどうしたらいいんだろうって考えました。そういう経験も全部無駄にしないで、今後につなげられたらいいなって思います。
――今までの人生で挫折はありました?
【萌音】 自分にとっては大きいんですけど、まわりの人からみたら小さい挫折はたくさん。本当に立ち直れないっていうどん底まで落ちた経験はないので、そうなったときにどうなっちゃうんだろうというのが怖いです(笑)。小さな挫折を経験したときは、まわりの方の存在が大きかったし、そういうなかでも自分でしっかり考えなきゃいけないということを学びました。これから挫折はたくさんあると思いますし、そのたびに苦しんでいくと思うんですけど、ちゃんと自分で考えて、まわりのひとたちに頼れるだけ頼ってがんばっていきたいです(笑)。
――落ち込んだときの気分転換は?
【萌音】 歌うことです。歌っていると、どんなに悲しいことも悩んでいたこともふっとびます。落ち込んでいるときにあえて明るい曲を歌って、自分を盛り上げて忘れるようにしているんです。いつも気づいたら歌っていて、家ではよくうるさいって迷惑がられます(笑)。でも、私にとっていちばん幸せな時間です。
◆主演だからちゃんとしなきゃって(笑)
――これまでにも映画やドラマに出演していますが、今回は初の主演。しかも周防監督の作品で、長谷川博己さん、富司純子さんをはじめそうそうたる顔ぶれのキャスト陣に囲まれました。相当なプレッシャーがあったのでは?
【萌音】 撮影に入る前は、主演のプレッシャーをすごく感じていたんです。でも、そんなときに周防監督から「春子という役を15歳のあなたなりに考えて、その通りにやっていい」とおっしゃっていただいて、それまで自分で勝手に背負ってしまっていたものが、すっとなくなった気がしました。それからは、尊敬する先輩方がいらっしゃるなかで私は春子にまっすぐに向き合って、春子を演じることだけに集中しようって思っていたので、撮影中はまったくプレッシャーを感じていませんでした。あえて感じないようにしていたというのもあるかもしれませんけど(笑)。でも、今こうして映画のことをお話をしていて、やっぱり主演だからちゃんとしなきゃって思っています(笑)。
――女優業に向き合う自身と、舞妓への道を邁進する春子を重ねあわせることもありましたか?
【萌音】 境遇が自分と似ているところがあって……。春子は、田舎から京都に出てきて、生活も文化も、言葉さえもまったく違うなかで生活し始めます。私もちょうどその撮影のころ鹿児島から上京してきて、どうしたらいいかわからない不安や戸惑いがありました。そのときの感覚がすごくよくわかります。でも、春子には尊敬できるところが多くて。見知らぬ街で、いろいろなひとに怒られながらも、ひとりでがんばる姿にすごいなと感心しました。思ったことをなんでも言葉にできるような強い子ではないんですけど、心の芯の強さがあって、自分の目標に向かっていきます。春子からすごく刺激を受けた気がします。
――今作で主演の座を射止めた萌音さんの姿と重なります。
【萌音】 私はまだ春子みたいに自立できていなくて……。春子も自立しきれてはいないと思いますけど、自分のやるべきことをしっかり理解して、それに向かって毎日必死になっています。私もそうやってがんばって、春子みたいに自分の夢をかなえたいなって思っています。
――まだまだ先に夢があるんですね。
【萌音】 もっとお芝居が上手になりたいですし、もっといろいろな役をやりたいですし、もっと多くの人にいろいろなことを伝えたいです。やってみたいことはまだまだたくさんあります!
◆どん底まで落ちたときが怖い…
――今作ではつらいこともありました?
【萌音】 はい……号泣してしまったことがあって。春子の感情があふれて泣くシーンがあるんですけど、あのシーンの演技が一回しかできなかったんです。もう1テイクってなったとき、目の前のカメラとかスタッフの方が見えて、私が待たせていると思ったら焦って全然集中できなくて……。涙がまったく出なくなってしまったんです。結局、「じゃあ、さっきのカットでいきます」って言われた瞬間に号泣してしまいました。つらくて苦しかった日でしたが、お芝居の難しさを改めて感じましたし、できるようになるにはどうしたらいいんだろうって考えました。そういう経験も全部無駄にしないで、今後につなげられたらいいなって思います。
――今までの人生で挫折はありました?
【萌音】 自分にとっては大きいんですけど、まわりの人からみたら小さい挫折はたくさん。本当に立ち直れないっていうどん底まで落ちた経験はないので、そうなったときにどうなっちゃうんだろうというのが怖いです(笑)。小さな挫折を経験したときは、まわりの方の存在が大きかったし、そういうなかでも自分でしっかり考えなきゃいけないということを学びました。これから挫折はたくさんあると思いますし、そのたびに苦しんでいくと思うんですけど、ちゃんと自分で考えて、まわりのひとたちに頼れるだけ頼ってがんばっていきたいです(笑)。
――落ち込んだときの気分転換は?
【萌音】 歌うことです。歌っていると、どんなに悲しいことも悩んでいたこともふっとびます。落ち込んでいるときにあえて明るい曲を歌って、自分を盛り上げて忘れるようにしているんです。いつも気づいたら歌っていて、家ではよくうるさいって迷惑がられます(笑)。でも、私にとっていちばん幸せな時間です。
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2014/09/14