女優の吉高由里子が12日、NHK総合『あさイチ』（月〜金　前8：15）に生出演。8月26日に主演した連続テレビ小説『花子とアン』（月〜土　前8：00）のすべての撮影が終了した際の会見で「この仕事が最後になってもいい」と発言したことや、花子を演じて今、思うことなどを語った。

　同会見で吉高は「この仕事最後になってもいいやって気持ちでやっていて、（女優を）続けるか迷っていた時期でもあったんですけど、とっても素敵な人たちと出会ってしまって、また仕事したいなって思っちゃって、それが私の続ける理由にもなっちゃいました」と目に涙を浮かべながらコメント。

　この時のことを振り返り、吉高は「芝居も全然成長しないし、下手くそだな、これでいいのかな〜って思っちゃて。今回、朝ドラという大きな、長期の作品が決まって、最後だと思えば全部振り絞れるだろうと思った」と明かした。

　今回の朝ドラに限らず、「毎回、仕事が決まって顔合わせになると、どうにかして行かない理由はないかと考えてしまう」という吉高。それでも逃げずにここまでやってこれたのは「始まってしまうと作品に対する愛しかなくなる。どう愛せるかに変わってくるんです」。

　放送半年、撮影は1年ちかくに及び、体力的にも精神的にも苛酷な長丁場にも「人って超越するんだな。体が慣れちゃって、早起きのサイクルもできて、セリフ量もぼう大なんですが覚えるのも早くなって、それで本番でかむんですけど、頭が追いついても口が追いつかない」と笑わせた。

　夫婦役で共演した鈴木亮平もサプライズ出演し、二人そろって生放送で初共演。「べそかいたり、ふてくされたり、ごきげんな日もすべて笑顔で鈴木さんは受け止めてくれた」と吉高。鈴木も「（物語の中で起きる）悲劇を乗り越えていくたびに絆が深まっていくのを感じていました。僕は“ロス花子”中です」と話していた。