9月29日よりスタートするNHK連続テレビ小説『マッサン』（月〜土　前8：00　総合ほか）の第1週完成試写会が3日、東京・渋谷の同局で行われた。米女優シャーロット・ケイト・フォックスが演じる朝ドラ史上初の外国人ヒロインの登場で、注目を集めている同作。同日、午前中に大阪で同様の試写会に出席した後、急ぎ東京に駆けつけ、会見した俳優・玉山鉄二とシャーロットの“夫妻”は、仲良く腕を組んで登場。玉山は「僕の役者人生において、彼女に出会えたことはとても貴重な特別な時間になると思います」と“妻”を讃えた。

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　同作は大阪放送局制作で、玉山とシャーロットのダブル主演。ニッカウヰスキーの創業者として知られる竹鶴政孝氏と英国人の妻をモデルに、国産ウイスキー作りに人生を捧げる「マッサン」こと亀山政春と、彼を支え続ける妻エリーの“夫婦の人情喜劇”。

　オーディションで出演が決まった当初は日本語がほとんど話せなかったシャーロットは、半年前に来日し、5月7日にクランクイン。日本語のせりふにローマ字のルビと英語の翻訳が書き添えられたシャーロット専用の台本を何冊も抱えて、撮影に励んでおり、「ホームシックもあったけれど、忙し過ぎて考えられない」と悩んでいる暇もない様子。

　シャーロットは「この仕事にたいへん誇りを覚えました」と充実した表情を見せ、“夫”役の玉山に「（日本語が話せない共演者との）困難な仕事を引き受け、毎日戦ってくれているその勇気とユーモアと愛情に感謝します。（4ヶ月の撮影を経て）玉山さんはコメディアンの才能を開花させました。彼の役者としての人生が未来永劫続くものと確信しています」と愛の言葉をかけていた。

　“朝ドラの主演”という大役に、玉山は「撮影が始まった当初は緊張感と気合で乗り切り、だんだんスケジュールがきつくなってくる中、雲の中をもがいているような感覚に襲われるようになり、きょう演じたマッサンは大丈夫か、とプレッシャーと戦う日々でした」と心情を吐露。第1週の仕上がりを見て「今はすべて報われた気持ちです。あと半年、撮影は残っていますが、一生懸命頑張っていきます」と手応えと新たな意気込みを語っていた。

　『マッサン』は9月29日より来年3月28日まで全150回予定。