女優の広末涼子が、フジテレビ系ドラマ『若者たち2014』（毎週水曜　後10：00）の第4話（7月30日放送、15分拡大）にゲスト出演する。

　広末が演じるのは、主人公の一家、佐藤家の次男・暁（瑛太）の元恋人であり、かつては舞台女優を目指していた吉川瑞貴（きっかわみずき）役。第4話では、劇団を主宰する三男・陽（柄本佑）がいよいよ永原香澄（橋本愛）をヒロインに舞台『飛龍伝』を上演することになるが、瑞貴もかつてその『飛龍伝』の舞台に立ちたかったという設定。

　この『飛龍伝』は60年代安保闘争の最中、全共闘40万率いる東大生・神林美智子が、革命の夢と現実、恋の情熱と策略に翻弄されながら、機動隊との決戦に挑む物語で、故・つかこうへいさんの代表作。2003年に広末主演で上演された際は、プラチナチケットになるなど話題になった。

　劇中劇として11年ぶりに『飛龍伝』の“再演”に臨んだ広末は「つかさんの世界観、せりふ、やはり時が経っても色あせることなく、素晴らしい時間を過ごさせて頂きました。飛龍伝の情熱と感動を改めて実感しました」と故人を偲んでいた。

　石井浩二プロデューサー（フジテレビドラマ制作センター）は「物語のキーパーソンとなっている暁が恋い慕い続けていたという重要な役であり、舞台女優を目指していたという経歴もあって、広末さんしかイメージできませんでした。登場シーンはとても短いのですが、出演を快諾して頂いてうれしく思います」と感謝の言葉を寄せている。