俳優の伊藤英明が、WOWOWの新ドラマ『罪人の嘘』（8月31日スタート、毎週日曜　後10：00、全5話）に弁護士役で主演することが28日、わかった。3年にわたる取材をもとに構築されたオリジナル作品で、「人が人を裁く」ことの意味を問う本格リーガルサスペンス。伊藤は「善悪とは何なのだろうかと自分自身も深く考えた」と手応えを語っている。

　『海猿』シリーズでは命がけで海難救助にあたる潜水士を熱演し、『悪の教典』ではサイコキラーを怪演。公開中の映画『WOOD JOB！（ウッジョブ）〜神去なあなあ日常〜』でのふんどし姿も話題の伊藤が、本作では裁判に勝つためなら手段を選ばない悪名高い高級弁護士・笠原卓也に扮し、彼の栄光と闇を体現する。

　共演は、対照的な正義感を持つ庶民派弁護士・楠之瀬正志役に名バイプレーヤーの滝藤賢一、笠原と同じ児童養護施設で育った幼なじみで医者の康子役に木村佳乃、巨大企業・日京ホールディングスを率いる羽根田健三役に仲代達矢が演じるほか、筒井道隆、中村蒼、松重豊ら主役級が勢ぞろいしている。

　伊藤は「滝藤賢一さんや仲代達矢さんなど、共演者の方々がすごく力のある魅力的な方ばかりで、刺激やエネルギーをたくさんもらうことが出来、自分の役に厚みを持たせることが出来ました」と感謝。

　また、仲代が主宰する「無名塾」出身の滝藤は、「お会いするのは7年ぶり。同じステージに立たせていただくのは9年ぶり。芝居の基礎を骨の髄まで徹底的に叩き込んでいただいた」といい、仲代との共演を「役者人生17年。続けていてよかったなー」とかみしめていた。

　演出は、2010年にベルリン国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞するなど、世界的に高い評価を得る映画監督の瀬々敬久氏が、連続ドラマを初めて手がける。脚本は大ヒット映画『ヘルタースケルター』（2012年）の金子ありさが担当する。

　第1話は無料放送。