長澤まさみ、自分がおもしろい

 映画『岳-ガク-』では山岳に臨んだ長澤まさみが、最新作の青春林業エンターテインメント『WOOD JOB!(ウッジョブ)〜神去なあなあ日常〜』(5月10日公開)では、またもや大自然のなかでのヒロイン役を熱演している。女性らしさを封印した撮影現場の様子と、「自分のことながらおもしろい(笑)」と語る矢口史靖監督とのやりとりを告白する。

 一般的にはあまりなじみのない林業。長澤もそれは同様で、事前に勉強をしたほか、実際に林業に携わる人に会って話を聞き、山での撮影に臨んだという。

「その地域の第一人者の方にお会いしたんですけど、やっぱりたくましく感じましたね。どこか達観した山の男という感じで、山そのものを相手にした神聖な仕事をされているということが伝わってきました。『岳-ガク-』で山に登ったとき、山には神様がいるような気がしたんですね。山のルールを守ることができない人には厳しくて、山の神様が見ているんだろうなと。天気も変わりやすいし、いろんな表情があって不思議なんですよね。山は生きているという感じがするんです」

 そんな環境での撮影だったが、長澤にとっては別の大変さも……。

「天気のこともありますから、スタッフの方たちは大変だったと思います。(くしゃみをして)すみません、花粉症で。(撮影は大丈夫だった?)夏だったので。この時期(春)だったらダメでしたね(笑)。目も開かなかったと思います。」

 同作の撮影において、矢口監督は長澤に「女性らしさを封印してもらった」と語っている。

「楽でしたね。自分のことにあまり気を遣わなくてよかったので。髪型も洋服もメイクも。直紀の役作りの段階で、ふだん気を遣っているような部分を気にしないで現場で過ごせたらなぁと思っていました。私にも直紀のようなサバサバした面はあると思います」

 その矢口監督が今回のヒロインに長澤を選んだ理由は、あまりにも意外なことがきっかけだった。

「昔、矢口監督の作品のオーディションに落ちたことがあって、それを取材で言っていたんですよ。『落ちたことがあるんですよ』ってネタのように。落ちたことは悔しかったんですけど、それもいい経験だから、おもしろおかしく話していたら、矢口監督から『あなたは覚えていないかもしれませんけど』って話をされて。オーディションの後、たまたまお会いしたときに、私が『オーディションのときはどうも!』って矢口監督に話しかけたらしいんです(笑)。そのサバサバ感がよくて今回のオファーをいただけたみたいです。普通そんなこと言わないですよね。自分が恥ずかしくなりました。たぶんそのときは『矢口監督だ、挨拶しなきゃ』と思って、『この間のオーディションではありがとうございました』ということが言いたかったんだと思うんですけど、そのころ私まだ子どもだったので、気が回る言葉遣いができるわけでもなかったので……。自分の過去のことながら、おもしろいなぁって、ちょっと自分に酔いました(笑)」



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