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櫻井翔にしか演じられない毒舌キャラ “謎ディ”土方政人監督が明かす舞台裏

 歌手、俳優、キャスター、タレントとして幅広く活躍中の人気グループ・嵐の櫻井翔が個性的な毒舌執事を演じ、ドラマ、スペシャルドラマ、映画とシリーズが大ヒットしてきたミステリーコメディ『謎解きはディナーのあとで』。同作を企画の立ち上げから牽引してきた土方政人監督が、同人気シリーズにおける櫻井の役割と魅力を語った。

興収32億円超の大ヒットを記録した『映画 謎解きはディナーのあとで』

興収32億円超の大ヒットを記録した『映画 謎解きはディナーのあとで』

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 同作は、毒舌執事・影山と令嬢刑事のコンビが軽妙な掛け合いを繰り広げながら難事件を解決していく本格ミステリー。櫻井は、北川景子演じる麗子お嬢様への「お嬢様の目は節穴でございますか?」でおなじみの毒舌を連発する影山を、印象的な余韻を残しながらもクールに演じている。

「話を聞いただけで謎が全部わかってしまう影山って、今までいなかった新しいスーパーヒーローだと思っています。翔君には最初に(影山は)動きのない安楽椅子探偵だし、表情もあまり表には出さないけど、推理をするときは一生懸命になるのではなく、純粋に楽しんでいる、推理好きのキャラクターを念頭に置いて演じてほしいと話しました。シリーズが終わって改めて、影山は翔君にしかできなかったと思いますね」(土方監督)

 櫻井にしか演じられなかった。その理由とは、櫻井の演技力はもちろんだが、それに加えて持ち前の雰囲気、そして櫻井だから作り上げることができた作品にしっかりとマッチした空気感にあった。

「持ち前の知的さと上品さが役にぴったりハマった。このシリーズの魅力って、お嬢様と執事という設定の妙にあると思うんです。ふたりの関係性、距離感においては、執事の立ち位置が肝になる。ただいんぎん無礼なだけでは、お嬢様と言い合いになってもちっともコミカルにはならないところを、翔君がスマートに演じてくれました。礼儀正しく振る舞っているけれども、言ってる内容はかなり辛辣な影山に対する、麗子お嬢様のリアクションも良かった。映画版の救助艇のふたりのシーンは、個人的にも好きなシーンです」(土方監督)

 土方監督がシリーズのなかでも好きなシーンとして挙げた映画版の同シーンも要注目だが、さらにドラマでは観られない、映画版ならでは注目ポイントがあるという。

「映画版の見どころは、何といっても刑事の麗子と影山の組み合わせでしょうね。ドラマではあまりなかったシチュエーションなので。現場検証のシーンで、周囲の手前、お嬢様らしく振る舞えずにイラつく麗子に対し、ちょっとタカビーに出る影山の表情なんて、映画ならではだと思います(笑)」(土方監督)

 そして、こっそり明かしてくれたのが、ドラマを撮り進めるうちに櫻井が土方監督の密かな楽しみに気づいて、自ら影山の演技にそれを取り入れていたこと。そのシーンには素の櫻井を見ることができるという。

「ドラマのころから、影山がメガネを外すシーンを作って、もっとクールな素の影山が垣間見える瞬間を描いてきました。原作小説のように、ドラマでは心理描写まで盛り込むことができなかったので、その一瞬の変化を密かに楽しんでいたんです。撮り重ねるうちに、だんだん翔君もわかってきて『ここでメガネを拭いてもいいですか?』と、彼の方からメガネを外すタイミングを図ってくれるようになって。映画版にも影山がメガネを外すシーンがあります。ファン心理的には、素の櫻井翔が見えるのかも知れません」(土方監督)

謎解きはディナーのあとで特集『映画版ならではの櫻井翔!?土方政人監督&北川景子が語る魅力☆』

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