昨年9月の亀田大毅選手のIBF世界スーパーフライ級王座決定戦を前に、興毅選手と和毅選手らに会見室からの退室を妨害され、脅迫されたとしてJBC（日本ボクシングコミッション）の男性職員から興毅、和毅両選手を含む亀田ジム関係者4人に1000万円の損害賠償を求める訴訟を起こされた件を受け、亀田ジム代理人を務める北村晴男弁護士が10日、「亀田三兄弟」の公式サイトで同ジムの見解を発表した。

　北村弁護士は「JBC職員の主張につきましては、訴状が送達されていないことから、当ジムはその内容を把握しておりませんが、亀田興毅、和毅両選手を含む当ジム関係者が、当該JBC職員に対し、会見室からの退室を妨害したり、脅迫行為や暴行行為に及ぶなどした事実は、いずれも一切ありません」と否定。

　亀田ジムは、その際の話し合いの状況を撮影した映像も所持し、「JBCにも当該映像を示して、上記のような事実が一切ないことについてご理解を頂いています」としている。

　また、昨年9月にこの件が報道されたことについて、すでに名誉毀損訴訟を提起しているとし、「上記報道においては、当該JBC職員が亀田和毅選手を含む当ジム関係者から「暴行を受けた」との事実は一切摘示されていなかったこと、したがって、当該JBC職員も、その当時はこのような説明をしていなかったと思われることからすれば、当ジムとしては、当該JBC職員が、上記報道から5ヶ月が経過した現時点において，初めて当ジム関係者の「暴行」について主張するに至ったことについて、極めて奇異であるとの印象を受けております」と訴えている。今回の件は、訴訟で明らかにしていく姿勢を見せている。