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『半沢』“机バンバン”俳優・緋田康人「心はポキポキ折れやすい」

 今夏の話題をさらったTBS系ドラマ『半沢直樹』で東京中央銀行の小木曽次長役を演じ、机をバンバン叩きながら相手を追い詰めていく演技で強烈な存在感を放った俳優・緋田康人(49)が、あす25日放送の同局系ドラマ『こうのとりのゆりかご〜「赤ちゃんポスト」の6年間と救われた92の命の未来〜』(後9:00)で“自分史上最もいい人”を熱演している。

嫌われ者も一生懸命ないい人も、役柄を巧みにこなす俳優・緋田康人 (C)ORICON NewS inc.

嫌われ者も一生懸命ないい人も、役柄を巧みにこなす俳優・緋田康人 (C)ORICON NewS inc.

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 『こうのとり〜』は、親の事情で育てられない赤ちゃんを「匿名」でも預かる施設「こうのとりのゆりかご」、いわゆる「赤ちゃんポスト」を題材にしたドラマ。この前例のない取り組みによって救われた92人の赤ちゃんと、世の中の厳しい批判を乗り越え、この6年間、施設の運営を献身的に支え続けてきた病院の人々の熱き闘いを、実話をもとにフィクションとして再構築。「こうのとりのゆりかご」の実現、運営に奔走する看護部長・安田裕美子役で女優の薬師丸ひろ子が主演する。

 緋田が演じるのは、看護部長とともに、施設の開設・運営に尽力する病院の事務局長・古谷治郎役。難色を示す警察や県や市にも、マスコミや世間の批判にも根気強く訴え続ける役どころだ。

 「これまでどっちかというとダメな人や悪役が多かったんですけど(笑)、今作のような『とにかく赤ちゃんの命を救いたい』という思いで真っ直ぐに向かっていく、いい人の役は初めてです。自分にとってチャレンジでした」(緋田)。

 最終回の平均視聴率42.2%(ビデオリサーチ調べ)を記録し、今世紀の連続ドラマでトップを記録した『半沢直樹』は、放送批評懇談会による『ギャラクシー賞2013年9月度月間賞』を受賞。その際、「堺雅人の好演に加えて小木曽役の緋田康人、近藤役の滝藤賢一など脇役の熱演ぶりも光った」と、緋田も名指しで評価された。

 「うれしかったですよ。皆で一生懸命作った作品が評価されるのはうれしいものです」と表情がやわらいだ。あの「机バンバン」も話題になったが、「最初に『倍返し』される大切な役でしたので、責任重大で緊張していました(笑)。机を叩くのは福澤克雄監督のアイデアなんですよ。話題になっていると言われても、ブログもSNSもやっていないですし、実感わかないですね」とこちらが拍子抜けするくらい謙虚な言葉が返ってきた。

 1986年にコントコンビ・ビシバシステムの一員としてデビューし、アナーキーでナンセンス・不条理なコントで人気を集めた。1994年以降は俳優としてドラマ・映画・舞台で活躍を続けている。

 「ある意味、チャンスなのかもしれないですが、あんまり、振り回されたくないというか。仕事をバンバンやってというより、これまで通りこれからもマイペースでやっていきたい。心はシャーペンの芯のごとくポキポキ折れやすいんです」と照れ笑いしていた。

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  • 嫌われ者も一生懸命ないい人も、役柄を巧みにこなす俳優・緋田康人 (C)ORICON NewS inc.
  • 11月25日放送TBS系テレビ未来遺産ドラマ特別企画『こうのとりのゆりかご〜「赤ちゃんポスト」の6年間と救われた92の命の未来〜』に出演
  • (左から)薬師丸ひろ子、南明奈、江口のりこ、安藤サクラ(C)TBS
  • 11月25日放送TBS系テレビ未来遺産ドラマ特別企画『こうのとりのゆりかご〜「赤ちゃんポスト」の6年間と救われた92の命の未来〜』裕美子(右・薬師丸ひろ子)の元に周囲に内緒で一人で出産した高校生の歩美(左・有村架純)が訪れる(C)TBS

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