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さだまさしの短編小説「サクラサク」映画化

 シンガー・ソングライターで作家のさだまさしの著書『解夏』(幻冬舎文庫)収録の短編「サクラサク」が、緒形直人南果歩藤竜也らの出演で映画化されることが29日、わかった。監督は、さだ原作の映画『精霊流し』(2003年)を手がけた田中光敏監督が務める。10月初旬より東京から福井までオールロケーション撮影を敢行し、来年4月の公開を予定している。

著作が続々と映像化されるさだまさし。映画『サクラサク』は来年4月公開予定

著作が続々と映像化されるさだまさし。映画『サクラサク』は来年4月公開予定

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 会社では、順風満帆。一見平凡なサラリーマンの俊介(緒形)だが、妻・昭子(南)との関係は冷え切り、次第に息子、娘との関係も破綻していった。そんな生活の中、同居する父親・俊太郎(藤)が認知症を発症したことから、俊介は家族との絆を取り戻すべく、家族を連れ出し父親の故郷へ旅をする――父と子と、家族の再生を描く物語。

 作中の父親の故郷が福井だったことから、同県に住む読者有志から映画化を望む熱い声が上がったという。さだにとっても、父親との思い出を下敷きに書いた作品ということで、作品に対する思い入れが強く、今回の映画化を快諾。それから、自治体(美浜町、福井市、福井県)をも巻き込んで、2年半がかりで撮影開始までこぎつけた。

 さだは「田中監督並びに福井県の皆さんの熱意で『サクラサク』が映画化されます。家族の再構築を描いた大人のロードムービー・メルヘンですが、素晴らしい監督、キャストに恵まれて、温かい名作が生まれると信じています」と期待を寄せる。

 田中監督は、直近の作品、市川海老蔵主演の映画『利休にたずねよ』(12月7日公開)でカナダ『第37回モントリオール世界映画祭』最優秀芸術貢献賞を受賞。今作でも日本らしい風景を美しく切り取る手腕が発揮されることだろう。

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  • 著作が続々と映像化されるさだまさし。映画『サクラサク』は来年4月公開予定
  • 映画『サクラサク』に出演する(左から)主人公・俊介役の緒形直人、その妻・昭子役の南果歩、俊介の父親・俊太郎役の藤竜也

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