来年に7代目中村歌右衛門を襲名する歌舞伎役者の中村福助(52)が4日、都内で襲名披露会見を行った。2001年に6代目が亡くなって以来、13年ぶりの復活に福助は「夢だと思った。ただ身の引き締まる思いです」と緊張の面持ち。それでも「歌右衛門という名跡が大きく、先祖たちに感謝している。精進して歌右衛門の名前に追いつけるよう、ただただ頑張るのみです」と意気込んだ。襲名興行は、来年3月に『三月大歌舞伎』をリニューアルしたばかりの新歌舞伎座で行うとし、演目はまだ未定としつつも「5代目6代目のゆかりの狂言をと考えています」と明かした。 福助は「プレッシャーがある」と何度も語り、重圧を実感している様子。6代目である叔父の歌舞伎を初めて見た際に「ハンマーで殴られたような衝撃を受けた」といい、「(それから)6代目を目標に憧れにして女形の道を進んできた」としみじみと回顧した。また、「(6代目から)とても厳しくお芝居について教えをたまわりました。今、こうしてやっていけるのも叔父のおかげです」と感謝を込めていた。
2013/09/04