俳優の水谷豊と伊藤蘭夫妻が、終戦記念日にあたるきょう15日、東京・江東区と江戸川区共同開催の『第15回 旧中川東京大空襲犠牲者慰霊灯篭流し』に出席。灯篭流しは初めてという水谷は「実際に流してみると（犠牲者の方たちへ）しっかりと思いが届くような気がします」、伊藤も「厳かな気持ちになりました。灯りを見ていると御霊が鎮まるような気がいたします」と語った。

【写真】その他の写真を見る

　昭和初期から激動の20年間、異国情緒あふれる神戸を舞台に「戦争」という激流の渦に巻き込まれながらも、勇気、信念、愛情をもって生き抜いた名もなき家族を描く、映画『少年H』（8月10日公開）で約30年ぶりに共演を果たした二人。

　映画で描かれた内容を振り返りつつ水谷は「東京には大空襲がありました。亡くなった皆様を慰霊し、自分の中で（戦争を）風化してはいけない」と誓い、伊藤も共演した子役の吉岡竜輝と花田優里音を見つめながら「子供たちにはずっと笑顔でいてもらいたい」と平和への願いを込めていた。

　この日、水谷夫妻は浴衣姿で登場。報道陣からお互いの印象を聞かれると、水谷は「二人揃って浴衣を着るのは初めてかも。とても（伊藤さん）素敵だと思います」とニッコリ。伊藤も「いいですね。新鮮です。似合ってます」と照れ笑いを浮かべ「年齢を重ねて渋さが漂ってますと」と絶賛。最後に水谷は「“ゆたか”の“ゆかた”」とシャレを交え、報道陣を笑わせる一幕もあった。