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山崎裕太、来年は芸能生活30周年!「いい分岐点に立っている」

 俳優の山崎裕太(32)が、きょう17日から上演される関西テレビ放送開局55周年企画舞台『ART』に出演する。本番を数日後に控えたタイミングで、ORICON STYLEのインタビューに応じた山崎は「来年迎える芸能生活30周年に向けて、いい舞台を経験させてもらっています」。そう充実感を口にする彼が今作で得ている「経験」とは? そして今後のビジョンについても聞いた。

インタビューに応じた山崎裕太 (C)ORICON NewS inc.

インタビューに応じた山崎裕太 (C)ORICON NewS inc.

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 同作は、フランスの劇作家ヤスミナ・レザが1994年に発表した、男3人のエゴと本音がむき出しになった口けんかを描く会話劇。「白いキャンバスに白い線の入った絵」を買って満足気なセルジュ(須賀貴匡)に対し、マルク(萩原聖人)は全く理解できず、気のいいイヴァン(山崎)は二人の間にはさまれ、あげくの果てに何故か両方から責められる。男3人の友情の結末はいかに――。

 俳優としても活躍する千葉哲也が演出を手がける3人芝居。本番さながらに共演者とけいこを重ねているという山崎は「周りが変わると自分の芝居も変わるし、自分の演技が変われば周りも変わるので、相当“芝居筋トレ”した感じです。瞬発力や切り替えとかの“芝居筋力”がすごく付いた」と手応えをにじませる。

 「その分、相当きついけいこでしたけれどね」と、笑う余裕もみせる。「どんなことにも対応できて、せりふが出てくるようになってきている。常に現場では緊張感を持ってやっているので、舞台上からはリアリティーが生まれている感覚があります。自信をもって観に来てくださいと言える作品になってます」と語る姿勢は、自然と前のめりだ。

 今作は、とある「アート作品」から物語が展開される。山崎がうれしそうに話し出す。「現代アートっていうのは、ピカソとかの絵を見て、『これなんだろうね?って考えるのが良さ』という話を聞いて、納得したんです。一つの事に対して、多面的に見ることで、新たな部分を探していくということが、僕にとって新たな挑戦になるなと感じています」。

 その“挑戦”が、まさに芸能生活30周年に向けてのテーマでもあるという。「自分の中に現代アートを生み出して、充実した一年を作れるように頑張りたい。人が共感できるものを作ったり、俳優という一つのジャンルに括らず、エンターテイナーとしてモノづくりに励んでいきたい」と、イメージはふくらむばかりだ。

 30代前半にして「芸能生活30周年」という俳優は稀だろう。そんな自分を客観視してみた山崎は「30歳を超えて、色々考えて経験していく中で、いい分岐点に立っていると思う」。数々のシチュエーションでさまざまな役柄を演じてきた経験を踏まえて「あえてやりづらい役でも、きちんとその意味を理解して、きっちり演出に乗っかって演技ができたときの快感が最高。そういう体験をすると、根本的に、自分のスタイルって持ってはいけないなと思うんですよね」。さらなる高みを目指すため余念がない山崎が、これからどんな“アート”を見せてくれるのか、気になるところだ。

 舞台『ART』は東京グローブ座にて8月17日から25日まで、大阪のシアター・ドラマシティにて8月31日から9月1日まで上演。

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  • インタビューに応じた山崎裕太 (C)ORICON NewS inc.
  • 山崎裕太が出演する舞台『ART』のメインビジュアル

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