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庵野秀明「ラブシーンは嫁に見せられない」 宮崎駿監督新作『風立ちぬ』完成

 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズの総監督としても知られる庵野秀明氏が24日、東京・小金井市のスタジオジブリで開かれた宮崎駿監督の5年ぶり新作アニメーション映画『風立ちぬ』(7月20日公開)の完成報告会見に出席した。長編アニメーション映画での声優初挑戦にして、初主演を務めた庵野氏は「恥ずかしいです。ラブシーンは嫁に見せられない」と大照れ。宮崎監督は「庵野に声をやってもらえてよかった」と満足げに目を細めていた。

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 同作は、ゼロ戦の設計者・堀越二郎と文学者・堀辰雄、同時代に生きた実在の2人の人物を融合させた青年技師“二郎”がゼロ戦を作り上げるまでのストーリーを縦糸に、美しい薄幸の少女・菜穂子との出会いと別れのラブストーリーを横糸に絡め、約30年にわたる半生を描いた物語。

 二郎役の声優を決めかねていた中、たまたま別件で庵野氏と会ったばかりの鈴木敏夫プロデューサーが「苦し紛れに」庵野氏の起用を思いついたという。これに、宮崎監督も目からうろこが落ちた。庵野氏は「冗談だと思った。オーディションをやるというから、ダメなところをみせて断ろうと思っていたら、宮さん(宮崎監督)がニコニコしながら『やって』と腰叩かれた。断れなかった」と覚悟を決めた。

 宮崎監督は「誤解を招くかもしれないが、現代で一番傷つきながら生きている、そういう感じが声に出ているのが庵野。丸くならずギザギザしている。出来上がりを観て始めは庵野がしゃべっているなと思ったけど、最後まで観たら二郎になっていた。とてもよかったと思います」と絶賛。

 その言葉を受けて庵野氏は「当たらずも遠からず。しんどい生き方しています。でもアフレコはそのままやっただけ。役者じゃないから役作りも何もないし、演じることを宮さんも求めていなかった。自分の経験を思い出して、自分はこういう目にあった時にこんな感じだったなと、マイクの前で思い出しながらやっていました。いろいろ経験しておいてよかった」とニヤリ。それでも、声の仕事は「もう結構」とキッパリ。「マイクの前に立つ人の気持ちがよくわかりました。次から気をつけようと思います」とも話していた。

 約30年前に『風の谷のナウシカ』の巨神兵の原画を担当した庵野氏への宮崎監督の信頼は厚く、庵野氏も「この業界に入ってすぐのころに、いろいろ教えていただいた。宮さんを超える超えないは別にして、アニメとは、映画とは、見本を示してくれた。僕の師匠。こういうことは言ったもの勝ちなので、もう既成事実です」とニッコリ笑っていた。


 先を行く“師匠”に対して、「いつかこういう作品を作ると思っていたけど、70(歳)を過ぎて来たか。『崖の上のポニョ』みたいな作品があったから今回の『風立ちぬ』があるのかな。あのリバウンドでこれか。ラストが真反対になってよかったです」と感心していると、宮崎監督は「リバウンド言うな」と突っ込み、「ラストシーンは映像も芝居も変えずにセリフを少し変えました」と明かしていた。

関連写真

  • ジブリ最新作『風立ちぬ』で主演声優を務める庵野秀明氏 (C)ORICON NewS inc.
  • (左から)庵野秀明氏、宮崎駿監督、松任谷由実 (C)ORICON NewS inc.
  • ジブリ最新作『風立ちぬ』の完成報告会見に出席した(左から)庵野秀明氏と宮崎駿監督 (C)ORICON NewS inc.
  • ジブリ最新作『風立ちぬ』の完成報告会見に出席した(左から)庵野秀明氏と宮崎駿監督 (C)ORICON NewS inc.
  • ジブリ最新作『風立ちぬ』で主題歌を担当する松任谷由実 (C)ORICON NewS inc.
  • ジブリ最新作『風立ちぬ』の完成報告会見に出席した宮崎駿監督 (C)ORICON NewS inc.

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