女優の黒木メイサが、第1子出産後初めて主演舞台を踏む『巴御前 女武者伝説』（8月4日〜25日）。その劇中で女武者・巴役を演じる黒木の役衣装が6日、初公開された。ママになって初の舞台に黒木は「アクションもあり、今回は特に体力勝負になると思うので気を引きしめて挑みたいと思います」と意気込んでいる。

　2005年に舞台『あずみ』で東京・明治座の史上最年少座長記録を更新した黒木は、同所で上演される今作に向け「久々の舞台、そして明治座に7年ぶりに帰って来れることを改めて実感しました」と気を引き締める。

　今回公開された衣装は、黒を基調としたクールビューティーな装い。“龍神のごとき女”を演じる黒木は「演出の岡村（俊一）さんには家でもなぎなたと木刀を振るように言われました」と体力づくりにも取り組んでいるようだ。

　同舞台は、平安時代の武将、木曾義仲こと源氏の嫡流・源義仲とともに戦乱の世を戦った美しき女武将・巴御前の物語。男顔負けの豪傑として名を知らしめた彼女の剣と愛に生きた人生を追うストーリーと巴御前と木曽義仲の新たな世界を目指す闘いを描く。

　演出を担当する岡村氏は「歴史上『巴御前』は謎の多い人物です。何ゆえ女が刀をふるって戦っていたのか、何ゆえそれほど強かったのか、はっきりとした記述が残っていないミステリアスなヒロイン」と黒木の役どころを説明し「『この世には、女にしかできない戦い方がある』という姿を、メイサの故郷、明治座で見せてもらいたい」と期待を寄せている。