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原恵一監督初の実写映画『はじまりのみち』を細田・樋口両監督が絶賛

 『河童のクゥと夏休み』『カラフル』などのアニメーション作品で知られ、初めて手がけた実写映画『はじまりのみち』の公開を控える原恵一監督が12日、都内で行われた特別シンポジウム「映画へのここざし」に出席した。

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 『はじまりのみち』は、『二十四の瞳』『喜びも悲しみも幾歳月』など数々の名作を生み出した日本映画の黄金期を代表する木下惠介監督の若き日の挫折と再生を、母子の情愛とともに描く実話を元にした物語。

 実写映画の監督を務めた経緯について、原監督は「前向きにどうしても撮りたい、という感じではありませんでした。ただ、木下監督に光を当てたいとずっと思っていた自分の想いに嘘をつきたくなくて、今回引き受けました。今回の映画は、当初脚本のみでの参加予定だったのですが、やるしかないなと思い、自信は無かったのですが、自ら監督をやってみようと手を挙げ挑戦しました」と説明した。

 アニメーション作品との違いについては「アニメは机に向かっての1カット1カット積み重ね。実写は大変な撮影のシーンの際に、スタッフからの要望があった時だけ画コンテを作成する、という感じでした。カット割りもカメラマンさんに頼っていました。実写はアニメと違って天候の影響も受けるので、そういう意味では大変でしたね。今回、実写とアニメの違いは本当に感じました。実写は撮影が終わるまでずっと走り続けている感じでした」と振り返っていた。

 シンポジウムにはパネリストとして、『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』などで知られるアニメーション映画監督の細田守氏、実写や特撮、アニメなどの幅広い分野で活躍する樋口真嗣氏も参加。

 原監督初の実写映画の感想を聞かれ、細田氏は「アニメとは勝手が違うため、原さん独自のテイストがなくなってしまうのではないかと不安に思っていたが、実際に出来上がった作品を観ると、静かだけど力がある寸分違わぬ原恵一スピリットが作品全体に漂っていて、安心しました」と太鼓判を押した。

 撮影現場を見学に訪れていた樋口氏も「スタッフが監督を愛していて、みんなで支えている感じがしました。贅沢な製作環境ではなかったと思うが、的確な画作りと芝居がリッチ」「10年後見たとしても良い映画。そして明らかに10年後、20年後に残る映画だと思います」と絶賛した。

 原監督は「映画監督の話なので自身と重ね合わせて書いていた気もします。偶然なんだろうけど、違う何か運命めいたものも感じます」と感慨深げ。最後は「出来上がった作品も似たような作品が思い当たらないので、木下惠介監督作品のような過激な作品に出来たのではないかと思っています」と自信ものぞかせていた。

 映画『はじまりのみち』は6月1日より全国公開。

関連写真

  • (左から)細田守、原恵一、樋口真嗣の3監督が映画への思いを語った
  • 21歳で松竹蒲田撮影所に入所し、31歳で監督デビューするまでの下積み時代を過ごした東京・蒲田で映画への思いを語った(左から)原恵一、細田守、樋口真嗣監督
  • 映画『はじまりのみち』原恵一監督の撮影中のオフショット (C)2013「はじまりのみち」製作委員会
  • 映画『はじまりのみち』に主演する加瀬亮 (C)2013「はじまりのみち」製作委員会
  • 映画『はじまりのみち』は6月1日全国公開 (C)2013「はじまりのみち」製作委員会

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