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嵐・櫻井翔主演『家族ゲーム』初回12.0%

 嵐・櫻井翔が主演するフジテレビ系ドラマ『家族ゲーム』の初回が17日、30分拡大で放送され、番組平均視聴率が12.0%(関東地区)だったことが18日、ビデオリサーチ調べでわかった。アイドルとしてのいつも爽やかな印象の櫻井が、不気味な家庭教師・吉本荒野を熱演。沼田家の次男・茂之役の浦上晟周をビンタしたり、押さえつけながら拳を振り上げ、床を全力で叩いたり、廃校の教室のような場所で暴れまわったり、狂気のシーンの数々が衝撃的だった。

 かつて『お水の花道』 『ショムニ』 『彼女たちの時代』などのヒット作を生み出したフジテレビの水曜10時のドラマ枠が4月より復活。さらに『家族ゲーム』は1981年に「第5回すばる文学賞」を受賞した本間洋平氏の小説が原作で、かつて故・松田優作さん(映画)や長渕剛(TBS)、鹿賀丈史(テレビ朝日)らにより、たびたび映像化されてきた。

 風変わりで型破りな青年・吉本荒野が、ほかの家庭教師とは全く違う方法で、落ちこぼれの中学二年生を、そして多くの問題を抱えたその家族を更正していく異色の教育ドラマ。2013年版では、原作が執筆されてから30年以上経って、大きく変化した日本の教育現場、子供を取り巻く環境を加味しながら、これまで描かれなかった吉本の過去も描かれる。

 第1話では、沼田家の家族の本性を探るため、とんでもない嘘をついたり、弱みを探すべくどんな現場も盗み撮りをしたり、“契約違反は1000万円の罰金”などとお金にがめつかったり、とにかく不気味な吉本。さらに沼田家の優等生の長男・慎一(神木隆之介)、一流企業に勤める父・一茂(板尾創路)も腹黒さ満点だった。民放の連続ドラマは15年ぶりの出演となる鈴木保奈美も、息子や夫、さらに近所のママ友に気を遣いどんどん内にストレスをため込んでゆく母・佳代子を熱演。親指の爪を噛む仕草がなんともゾッとさせた。

 引きこもりの茂之に対し、吉本は鉄の扉を設置して部屋に閉じ込め、トイレも食事もできない極限状態に追い込むなど、どこかから苦情がきそうなくらい過激な“授業”を繰り広げる。そして茂之に「こんな世界にも希望はある、確かに。だが、現実はお前が思っているより残酷なんだ。だから強くなれ」と震えながら訴える。

 脚本は映画『テルマエ・ロマエ』、ドラマ『電車男』 『花ざかりの君たちへ』 『ジョーカー』などの武藤将吾氏。演出は『救命病棟24時』や『ストロベリーナイト』のドラマ・映画版ともに手がけた佐藤祐市氏が担当。第2話(24日放送)以降、どのような“授業”を行なっていくのか。平成・櫻井版“ゲーム”の行方が注目される。

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