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清水富美加、下品なだけじゃない映画『変態仮面』からブレイクへ!?

 突き抜けるような明るくはじける元気なキャラクターで、会う人誰もをいきなりぐっと惹きつけてしまう。かざることのない、ありのままの自分をどーんとぶつけられると、一瞬ひるみそうにもなるが、その笑顔に全力で向かい合いたくなるーー。そんなあふれんばかりの輝きを放っている18歳の女優・清水富美加。汚れ役もいとわない(!?)持ち前のはじけたキャラとそのフォトジェニックな容姿から、今年のブレイク最有力と目されている清水だが、ヒロインを演じる映画『HK/変態仮面』(公開中)では、話題になること間違いないであろう、まさにブレイクを予感させる、体当たりの演技を披露している。

変態仮面の現場は「恥ずかしさMAXだった」という清水富美加(写真:片山よしお)

変態仮面の現場は「恥ずかしさMAXだった」という清水富美加(写真:片山よしお)

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 これまでにミスマガジンに選ばれ、『仮面ライダーフォーゼ』(テレビ朝日系)に出演するなど、モデル、女優として活動してきた清水だが、いよいよ話題作のヒロイン役として出演するのが、映画『HK/変態仮面』。90年代に強烈なインパクトを残したギャグ漫画の実写化であり、その下品さとリンクするおもしろさがどう描かれるのか、映画化の決定から話題になっていた作品だ。清水が演じるのは、ドMの刑事とSM女王様の間に生まれた高校生の主人公(変態仮面)がひと目惚れする“ザ・清純”お嬢様・姫野愛子。

 主人公は、パンツを頭(顔?)にかぶってほぼ裸の姿で「パンティくれ!」「エクスタシー!」と叫ぶ仮面ヒーロー。そんなヒーローが活躍する物語の撮影では、ヒロインはいろいろと苦労が絶えないが、実生活ではこの春に高校を卒業したばかりの清水にとって、これまでにない初の経験も多々あったという。「大変なシーンはありました。水着になって『いや、いや、いやーん♪』とか『うっふーん♪』とか言ったり(笑)。変態仮面に『君のパンティをくれ』といわれて、パンツを脱ぐところからやったり。それは本当に恥ずかしかったです」「恥ずかしさMAXでしたけど、気持ちを切り替えて、ちゃんとOKが出るようにがんばりました」(清水)。

 約1ヶ月の撮影を通して「その間に私も変態になっちゃったのかもしれません」と笑う清水だが、それでも嬉々として映画を語るのは、それが下品なだけのおもしろい作品ではなく、キャストやスタッフが真面目に向き合って、真剣にメッセージを詰め込んでいる作品だから。ハード過ぎないちょっとした下ネタと下品な笑い、そのなかで描かれるカッコいいのか悪いのかよくわからないヒーロー像……。決してリアルではない、わかりやすい型にはまっていない設定だからこそ、物語とキャラに対して距離をおいて楽しむことができ、また、共感できるポイントもちりばめられていることで、逆に登場人物を身近に感じたり共感してしまうところもあるのかもしれない。そんな倒錯した楽しみ方ができるのは、この映画ならではのポイントだろう。

 なにより、堂々と昼間に友人や恋人と映画館で“変態映画”を観られるというのも、今の世の中に求められている“設定”という気もする。下品な下ネタおやじ映画『テッド』が女性たちにウケていたように。今回の映画も、若い層を中心に話題を巻き起こし、息の長いヒットにつながる可能性は高いのではないだろうか。清水が同年代の女子たちに伝えたいことは「だんだん笑わなくなって、マジでカッコイイと思えてきます」「変態仮面を好きになってください(笑)」という。

 現在、ファッション誌『CUTiE』でレギュラーモデルを務め、4月からはヒロイン役の連続ドラマ『リアル鬼ごっこ THE ORIGIN』(UHF系)がスタート、8月には初の舞台『心霊探偵八雲 いつわりの樹』が上演と、この春から一気に階段をかけあがる清水。この映画からのブレイクが期待されるなか、勝負の年の動向を見つめていきたい。

◆清水富美加インタビュー「私も変態になっちゃったのかもしれません(笑)」
◆清水富美加オフィシャルファンクラブサイト『幸せ祭りメンバー』
http://www.fumika-shimizu.net/

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