人気漫画『北斗の拳』（原作・武論尊、漫画・原哲夫）が『週刊少年ジャンプ』（集英社）に初掲載されてから今年で30周年を迎える。これを記念して、『月刊コミックゼノン』（ノース・スターズ・ピクチャーズ）に連載中のギャグ漫画『DD北斗の拳』（漫画・カジオ）のテレビアニメ化が決定。その詳細が24日、明らかになった。

【写真】その他の写真を見る

　オリジナルの漫画を手がけた原氏がアニメーション・スーパーバイザーとして参加し、ギャグアニメに初挑戦。「『北斗の拳』の連載当時、本当に描きたかったのはギャグ満載の正統派コメディーだった！　その想いをぶつけたい！」と30年越しの夢をかなえる。監督は『おじゃる丸』や『ギャグマンガ日和』など、アニメ界を代表するギャグの名手、大地丙太郎（あきたろう）氏が手がける。

　もしも世紀末に戦争も自然破壊も特に何も起こらなかったら…という設定で、現代の平成の世を生きる北斗の拳士たちの日常を描く。平和な世の中に全く順応できないケンシロウや兄のラオウ、トキ。JK（女子高生）のリンや大学生のバッドも登場して、街のコンビニで繰り広げられるハチャメチャな物語はアニメ版の完全オリジナル。

　「北斗捨猫拳（ほくとしゃびょうけん）」「北斗毛布毛布拳（ほくともふもふけん）」などのおかしな必殺拳や風変わりなオリジナルキャラも次々登場する。原作ファンが思わずニヤリとしてしまう数々の名シーンや名セリフ、ネタを満載した大地監督が描くハイテンションなギャグに、原氏が監修したユル〜い2頭身キャラが、コミカルに所狭しと動きまわる。

　声優陣の中には、テレビアニメ『北斗の拳』（1984〜88年）でケンシロウを担当していた神谷明も名を連ねる。同作でのケンシロウは神谷が一子相伝したという立花慎之介を抜てき。ラオウは一条和矢、トキは関智一、リュウケンは神谷、ユリアは堀江由衣、バットは森嶋秀太、リンはM・A・O、シンは置鮎龍太郎、ナレーターはショッカーO野が務める。

　同アニメはテレビ東京で4月2日スタート（毎週火曜　深1：40）。テレビ大阪、テレビ愛知でも放送が決定している。