米・映画監督のラナ・ウォシャウスキー（47）とアンディ・ウォシャウスキー（45）姉弟、独・映画監督のトム・ティクヴァ氏（47）が24日、都内で行われた映画『クラウド アトラス』の来日記者会見に出席した。映画『マトリックス』シリーズを手がけ、最新作の制作の際に日本アニメの影響を受けたというラナ監督は「最近は、村上春樹が大好きで彼の作品にハマっているわ。今は、最新作を読んでいるところ」など、日本の魅力について饒舌に話した。

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　ウォシャウスキー姉弟は2003年依頼10年ぶり、トム監督は7年ぶりの来日を果たした。トム監督は「日本の映画を通していろいろなことを学ばせてもらった。黒澤（明）氏など、たくさんの人からインスピレーションをもらって自分のアーテイスト性ができていった」と日本映画に影響されたと明かし、「ドイツの映画より、私の血の中に色濃く入っている」と語った。

　報道陣から「次回作で起用したい日本人は？」と問われたアンディ監督は「次回作のキャスティングは秘密だけど、（日本人の）フレッシュな顔を入れてみたいね」と含みを持たせ、意欲的だった。

　同作は、英・作家のデイヴィッド・ミッチェルの同名ベストセラー小説が原作で、以前から一緒に映画を作りたいと話していた3人の監督の思いが実現。500年にわたる6つの時代を交錯した世界を見せるストーリーで、キャストもそれぞれの時代で複数のキャラクターを演じるなど、複雑な設定が話題を呼んでいる。

　トム監督は、ハリウッドスターのトム・ハンクスらが演じる複雑な設定に対し「私たちにとって大きな勇気が必要だった」と説明し「しかし、複雑な設定のなかで演じていく彼らの表情を見て、作る側の私たちでも『素晴らしい』と思った」と絶賛していた。同作は、3月15日（金）から公開。