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水野美紀のお金の価値観「ちょっと足りないくらいが幸せ」

 映画『恋の罪』(2011年、園子温監督)などで昨今、役者としての評価を高めている女優・水野美紀(38)。WOWOWで放送中の連続ドラマW『天の方舟』(毎週日曜 後10:00)では、「お金」と「仕事」に人生を翻弄される主人公・黒谷七波を演じている。

WOWOWで放送中のドラマ『天の方舟』に主演する水野美紀 (C)ORICON DD inc.

WOWOWで放送中のドラマ『天の方舟』に主演する水野美紀 (C)ORICON DD inc.

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 中学1年生の時から芸能活動をしてきた水野に、お金に対する満足度について聞くと、「お金はちょっと足りないと思うくらいが幸せなんじゃないかな。結局、いくらお金があっても満足することはないと思うんです。自分が持てるだけのお金で工夫しながら暮らすことに本当の豊かさがあるんじゃないかな。30代になってからそんな風に考えるようになりました」としっかりした金銭感覚を語った。

 同作で演じた七波は、大学に通いながらクラブで働き、借金を抱える実家に仕送りを続けていたある日、店で建設会社の社長と部下の宮里(伊原剛志)と知り合う。羽振りの良い2人がODA(政府開発援助)に関係した仕事に携わっていることを知った七海は、国際援助の裏側で流れる金に興味を抱き、汚れた世界と知りながら自ら飛び込んでいく。お互いに惹かれ合った七波と宮里は裏金や賄賂が横行するODAのマネーゲームへ身を投じ、それが国家を揺るがすスキャンダルに発展していくストーリー。

 原作は1995年のデビュー作『龍の契り』(祥伝社)が直木賞候補となり、『鷲の驕り』(1996年、祥伝社)で第18回吉川英治文学新人賞を受賞した服部真澄氏の同名小説(講談社)。ドラマ『ラブジェネレーション』などで知られる浅野妙子氏が脚本を執筆した。ドラマのリアリティーを高めるため、東南アジア(フィリピン)で長期海外ロケも行った。

 水野は「今回のロケはすごく手応えありました。ちょうど雨季だったのですが、奇跡的に雨を逃れて撮影できたり、現地の子どもたちがエキストラで参加した臨場感あふれる映像はフィリピンロケでなければ撮れないものだったと思う。天気もそうですが、ラッキーな偶然が重なって、行った甲斐があったと想いました」と振り返った。

 このような海外ロケにマネージャーなどを同行させず、単身乗り込むことも度々あるという。「どこへ行っても平気なんです。エジプトへ行った時、スタッフ全員がお腹壊しても私だけ平気だったこともあったんですよね。不衛生な環境でも郷に入っては郷に従えで、全然、平気ですね。自分でもたくましいと思いますよ」とタフな一面も明かした。

 さらに、水野は「ロケっていいですよね。その期間は撮影だけに集中すればいいんだから。ほかのことは考えなくていいから。ドラマや映画の撮影中は、それ以外のことで煩わしい思いをしたくないって思うんです。ロケスケジュールが変わることもあるので、友達とも約束しづらいし。撮影中は割りきって私生活が介入してこないように努めています。その分、撮影が終わったら思いっきり好きなことをする。そうやって今までやって来ました」と話す。

 ひとえに、水野の仕事に対するプロ意識の現れとも言えるが、本人は「ただ不器用なだけなのかも。ドラマや映画の撮影に入っている時は、並行して何かすることができない。体力は全部お芝居に使いたいというか、体力がなくなってきているというのもありますね」と冗談めかして笑った。これからも「ドラマ、映画、舞台、いろんなフィールドでいろんな役をやってみたい」と語る水野に“妥協”の文字はないだろう。

 連続ドラマW『天の方舟』は12月23日に第3話を放送。第1話、第2話は、加入者無料のWOWOWメンバーズオンデマンド(http://mod.wowow.co.jp/)にて見逃しネット配信中。パソコン、スマートフォンで視聴可能。

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