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村上隆、映画初監督にして続編制作も決定「自信はある」

 ポップアーティストの村上隆が来年GW公開の『めめめのくらげ』で映画監督に初挑戦し、さらに続編も制作をスタートさせていることが明らかになった。このほど公開された撮影現場で取材に応じた村上監督は、構想10年以上で「出来上がりには自信がある」と明言。初監督にして原案、キャラクターデザインの3役を務め、小学生を主人公に据えたファンタジー作品でありながら、3.11の震災後の日本を舞台に「大人はもちろん子どもたちも、理不尽な中で人は生きている」と、強いメッセージを打ち出していく。

10年の構想を実現させ、満を持しての監督デビューとなった村上隆  (C)ORICON DD inc.

10年の構想を実現させ、満を持しての監督デビューとなった村上隆  (C)ORICON DD inc.

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 村上はその独特の現代芸術が世界から注目を集め、仏ヴェルサイユ宮殿で個展を開催。またルイ・ヴィトンや六本木ヒルズ、ゆずといった多岐に渡るジャンルでのコラボレーション等でも広く知られる、日本を代表するアーティストの一人。今回、新たな挑戦として“映画”を選んだ村上だが「プレッシャーはない」と言い切る。

 頭にタオルを巻きつけ、丸眼鏡にTシャツ、足元は短パンでスリッパを履いた村上は現場の総指揮官でありながら、専用モニターもなければ映画の現場で見慣れた“監督椅子”の用意もない。スタッフたちと同じモニターで、木箱に座って「OK」を掛けていく。現場はステレオタイプな雰囲気が払しょくされ、若いスタッフとともに“新しい映画”を作っているという地熱のような空気感が漂う。

 実写+CGの融合で生み出される同作はCGカットだけで約900カット強、1年以上かけての編集作業を施してきた意欲作だ。グリーンバックの現場でモニターを見つめる村上監督の表情は真剣そのものだが「1作目はただ楽しくて、がむしゃらに“撮影”を勉強したけど、2作目の制作に入って欲張りになったかな。作品に対して葛藤やジレンマも生まれて、その分こだわりも強くなりました」と自身の中でも大きな変化と手応えを口にした。

 村上は子どもの頃に観たゴジラなどの特撮ものから、『スターウォーズ』などのSF作品、またジブリ作品などアニメへの憧れも強かったといい「この作品はそれらの要素といまの日本の混沌をまぜこぜにした、新しいSFファンタジー」になるのだという。震災後の東北の子どもたちに思いを重ね「描くなら思い切りファンタジーを放ちたかった」。

 子役は何十人ものオーディションを繰り返し「ヒーロー像にはまる子どもではなく、現実の残酷さや理不尽さに折り合いを付けられない、頼りなくて薄弱とした脆さを抱えた人選」で、キャスティングしていった。

 物語は主人公の小学生・正志が引っ越し先の新しい家で出会ったくらげの様な不思議な生き物・くらげ坊との絆と子どもたちの友情や成長を描いた感動のファンタジー。出演は子役の末岡拓人、浅見姫香のほか窪田正孝染谷将太黒沢あすか津田寛治鶴田真由斎藤工が決定している。映画『めめめのくらげ』は2013年4月26日より全国公開。

 映画『めめめのくらげ』現場レポ

関連写真

  • 10年の構想を実現させ、満を持しての監督デビューとなった村上隆  (C)ORICON DD inc.
  • 映画『めめめのくらげ』より
  • 映画『めめめのくらげ2』撮影現場 (C)ORICON DD inc.
  • 映画『めめめのくらげ2』撮影現場 (C)ORICON DD inc.
  • 映画『めめめのくらげ2』撮影現場 (C)ORICON DD inc.
  • 映画『めめめのくらげ2』撮影現場 (C)ORICON DD inc.
  • 映画『めめめのくらげ2』撮影現場 (C)ORICON DD inc.
  • 映画『めめめのくらげ2』撮影現場 (C)ORICON DD inc.

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