美少女やサラリーマンなどわかりやすい具象をモチーフに現代社会をシニカル捉える作品の数々が、ライフスタイルや趣味嗜好にこだわりをもつ今の若い世代を惹きつけている現代芸術家・会田誠。自らの作品を「アートの知識ゼロでもわかる」と断言し、サブカルの世界を思わせるエログロから社会派まで、無秩序(!?)にポップで鋭いメッセージを発信している。
渋谷駅構内の岡本太郎の巨大壁画『明日の神話』に、自らの絵を付け加えて話題になったChin↑Pomなど若手アーティストへの注目度の高まりもあり、昨今とくに若い世代を中心に現代アートに感心を持つ層が増えている。そこには、テレビや映画などエンターテインメントに触れるように、かまえることなく気軽にアートを楽しむ人たちの姿が浮かび上がる。そんな時代の空気の流れを感じながら会田は「もともとアートってエンターテインメントだったはずなんですよ。それが、中心の位置から追い落とされただけ。他の娯楽がもっと強力になった背景もありますけど、アートは中心からどんどんズレて行った。それに合わせてアート自身もちょっとひねくれちゃったというか、『アートはもっと勉強するものだ』みたいな態度になってしまった面があると思います」と敷居が高く思われがちなアートについて語る。
そんななかで会田の作品は、インパクトはありつつもそのビジュアルと取り上げるテーマの社会性から、あらゆる世代にとっての普遍性を有し、見る者にとって難解さがないぶん身近に感じられるかもしれない。「(アートは)高級で知的な活動として存在する。もちろん僕もそれに反対はしませんけど、個人的には“かつてエンターテインメントだった”という所に着目したいタイプですね」。そして、自身がデビューした90年代から振り返ると「難解で閉鎖的な行為としての美術というものが、ある意味で解体してきていて、大衆からとっつきやすいものになってきたのかなとは感じています」と現代アートを取り巻く時代の変化を語る。
今まだ一般的な人気とはいえないが、世の中の関心が高まってきていることは確かだろう。その要因を「アートのいい点のひとつはフットワークの軽さ」「思いついてパッとできるというような、他の娯楽産業にない“起動力の良さ”というおもしろみがある」とする。ただしその一方で、「今や現代アートは、現代カルチャーのなかで一番作りは荒い。工芸品のように“出来が良い=完成度が高い”わけではなくて、誰かが思いついたプロトタイプ、つまり試しにやってみたような個人の試みの場としてのアートというものが、存在価値を持っているのだと思います」と分析。巨大な何かに化けるためにはアートそのものだけでは難しいという現状も示唆する。
そんな会田のデビュー初期の代表作から最新作を含む、約100点を展示する大規模個展が開催されている(2012年11月17日〜2013年3月31日)。これまでの作品が一堂に展示される初の個展について「わかりやすさなら多少の自信はあるつもりです(笑)。僕自身はもともと小学生のときに手塚治虫さんみたいな漫画家になりたいと思ったことがスタート地点なんです。そこから基本的な方針は変わらずに美術家になりました。だからエンターテインメントといいますか、お客さんに楽しんでほしいという気持ちがありますね」。あまりアートになじみがない人たちに向けてもアピールする。
■会田誠ロングインタビュー「エログロ!?社会派!? 若者を惹きつけるアート=エンタメ!?」
⇒ アトリエ撮り下ろし写真&代表作画像ギャラリー
渋谷駅構内の岡本太郎の巨大壁画『明日の神話』に、自らの絵を付け加えて話題になったChin↑Pomなど若手アーティストへの注目度の高まりもあり、昨今とくに若い世代を中心に現代アートに感心を持つ層が増えている。そこには、テレビや映画などエンターテインメントに触れるように、かまえることなく気軽にアートを楽しむ人たちの姿が浮かび上がる。そんな時代の空気の流れを感じながら会田は「もともとアートってエンターテインメントだったはずなんですよ。それが、中心の位置から追い落とされただけ。他の娯楽がもっと強力になった背景もありますけど、アートは中心からどんどんズレて行った。それに合わせてアート自身もちょっとひねくれちゃったというか、『アートはもっと勉強するものだ』みたいな態度になってしまった面があると思います」と敷居が高く思われがちなアートについて語る。
今まだ一般的な人気とはいえないが、世の中の関心が高まってきていることは確かだろう。その要因を「アートのいい点のひとつはフットワークの軽さ」「思いついてパッとできるというような、他の娯楽産業にない“起動力の良さ”というおもしろみがある」とする。ただしその一方で、「今や現代アートは、現代カルチャーのなかで一番作りは荒い。工芸品のように“出来が良い=完成度が高い”わけではなくて、誰かが思いついたプロトタイプ、つまり試しにやってみたような個人の試みの場としてのアートというものが、存在価値を持っているのだと思います」と分析。巨大な何かに化けるためにはアートそのものだけでは難しいという現状も示唆する。
そんな会田のデビュー初期の代表作から最新作を含む、約100点を展示する大規模個展が開催されている(2012年11月17日〜2013年3月31日)。これまでの作品が一堂に展示される初の個展について「わかりやすさなら多少の自信はあるつもりです(笑)。僕自身はもともと小学生のときに手塚治虫さんみたいな漫画家になりたいと思ったことがスタート地点なんです。そこから基本的な方針は変わらずに美術家になりました。だからエンターテインメントといいますか、お客さんに楽しんでほしいという気持ちがありますね」。あまりアートになじみがない人たちに向けてもアピールする。
■会田誠ロングインタビュー「エログロ!?社会派!? 若者を惹きつけるアート=エンタメ!?」
⇒ アトリエ撮り下ろし写真&代表作画像ギャラリー
2012/11/18