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ライブグッズの可能性ひろげる高機能ペンライト

 ソニー・ミュージックコミュニケーションズ(SMC社)がソニーエンジニアリングとともに新型ペンライトシステム「FreFlow(フリフラ)」を開発した。会場で観客がペンライトやサイリュームを振る光景は幅広いジャンルで観られるようになった。グッズ市場の活性化に加え、ライブ演出にも新たな可能性を与える新型ペンライトの実力をレポートする。

 CD、DVD販売や配信などの苦戦が続くなか、ライブ市場全体は動員、売上とも好調だ。とはいえライブ本数自体が増加していることから、アーティストグッズなど物販も含めた1回あたりの収益の伸びは、以前に比べ減少しているのではないかという分析もあるという。

 そうした状況下、ライブ会場での販売を想定した新型ペンライト制御システム「FreFlow(フリフラ)」がまもなく登場する。ソニーエンジニアリングとともに共同開発を手がけるソニー・ミュージックコミュニケーションズの関口博樹氏に新型ペンライトを軸に、ライブグッズ市場に関しても話を聞いた。

 「発端はソニーエンジニアリングからの案件だったのですが、十分にビジネスになるという判断のもと、サイズの提案をこちらから行うなど、双方からアイデアを出し合い開発中です。実際の販売は来年の春頃を予定しています」(関口氏/以下同)

 この「FreFlow」は、プリセットで設定された色数(最大15色まで)に変化するペンライトで、舞台照明システムと連動させることが可能。無線による同期制御では本数無制限、半径200m以上の範囲まで対応。色は約100万色まで選択できる。

 アイドルグループのスマイレージに協力を仰いで実施された公開実験では、1000人弱の観客にペンライトを配布・回収したが、テクニカルな問題は特に発生しなかった。

 「アイドルグループということもあり、フリーでお客様ご自身が自由に色を変えられる時間帯を多めに設定するなど、こちらで制御する時間とのバランスには気を遣いました。ステージ上からアーティスト自らが指揮用のペンライトを使って客席のペンライトをコントロール可能なのも「FreFlow」の特長的な機能のひとつですが、その実証も成功しましたし、舞台照明のスタッフの方も非常に面白がってくれました」

■ユーザー参加型のアーティストグッズも開発

 販売価格は3000円以内におさめるべく調整中とのこと。ユーザーに直接販売するだけでなく、チケットとのセット売りや、会場の照明設備の1つとして利用してもらうなど、様々なビジネスが期待できそうだ。

 「たとえば同一ツアー中に繰り返し使用する場合など、会場の形や大きさで色の制御の仕方も異なるでしょうし、検討課題も多数ありますが、そのあたりはアーティスト側とも一緒に考えていきたい。当社はグッズの企画・製造・品質管理・販売・その販売データの分析や販売用インフラまでをまるごと提供できるのが大きな強みだと考えています」

 関口氏は長くソニー・クリエイティブプロダクツに所属し、キャラクタービジネスのスペシャリストでもある。異業種とのコラボレーションやライセンスビジネスにも意欲的だ。

 「eコマースで、ユーザーがオフィシャル素材を使ってアーティスト版フォトブックを自分でカスタマイズできるサービスがまもなくスタートします。将来的にはT シャツ類でも同様のサービスを展開してみたい。海外向けのeコマースも積極的に展開していきます」

 ちなみに「FreFlow」については、ペンライトタイプ以外の型も開発中。アイドル系に限らず、ロック系も含め、消費動向やライブの楽しみ方をより精確に把握することで、新たな商機を常に探っていくという。



関連写真

  • スマイレージのライブでのFreFlow公開実験の様子
  • 舞台照明を制御するプロトコルと無線を使用し、色変化や明るさ・点滅などコントロールできるペンライトシステム。

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