■花紀京×岡八郎=吉本新喜劇
“人間が動くときはなんらかの必然性が伴う”。これはソ連の喜劇人、スタニスラフスキーが提唱した演技理論です。岡八郎が新劇サークルで学んでいた表現方法ですが、花紀京もまたこの理論を深く学んだ人物の一人でした。
花紀は動作の一つ一つにこだわりを持ち、台本は自分のセリフだけでなく他者のセリフも読んでから役作りを行う。“このシーンなら八ちゃんがつっこんでくれる”、“ここはあいつに任しておこう”と、全体を見ることで自分の役割を判断していました。
台本に対しても“どういうことに焦点を当てて書いたのか”、“ここはどういう気持なのか”と作家と相談し、ときには喧嘩もするほどでした。
岡八郎も役の自己分析に労を惜しみませんでした。“サラリーマンなら現在の平均給料はいくらか”、“店主なら店は開業何年目なのか”、“警官なら役職な何なのか”と、たとえそれが台本にない設定であっても、岡は役作りのために考えて舞台に立っていました。
真面目な役作りをしたうえで二人は“新しい喜劇作り”に挑み、そこに緩急をつけたように岡八郎の「くっさ〜!」、「えげつなぁ!」、花紀京のおかしな立ち振る舞いが入り、笑いを引き起していました。
「吉本百年物語」10月公演〜これで誕生!吉本新喜劇〜より
(次回掲載は11月)文・小竹洋介
「吉本百年物語」(1)吉本発祥のナゾ
「吉本百年物語」(2)漫才と落語
「吉本百年物語」(3)東京の吉本
「吉本百年物語」(4)慰問演芸団で中間搾取?
「吉本百年物語」(5)惚れて惚れられ ワカナ・一郎
「吉本百年物語」(6)戦死した芸人のこと
「吉本百年物語」(7)“浪花のおかん”と言うけれど
「吉本百年物語」(8)親子から夫婦へ
「吉本百年物語」(9)『花紀京・岡八郎』の影に『エンタツ・アチャコ』あり?
“人間が動くときはなんらかの必然性が伴う”。これはソ連の喜劇人、スタニスラフスキーが提唱した演技理論です。岡八郎が新劇サークルで学んでいた表現方法ですが、花紀京もまたこの理論を深く学んだ人物の一人でした。
花紀は動作の一つ一つにこだわりを持ち、台本は自分のセリフだけでなく他者のセリフも読んでから役作りを行う。“このシーンなら八ちゃんがつっこんでくれる”、“ここはあいつに任しておこう”と、全体を見ることで自分の役割を判断していました。
岡八郎も役の自己分析に労を惜しみませんでした。“サラリーマンなら現在の平均給料はいくらか”、“店主なら店は開業何年目なのか”、“警官なら役職な何なのか”と、たとえそれが台本にない設定であっても、岡は役作りのために考えて舞台に立っていました。
真面目な役作りをしたうえで二人は“新しい喜劇作り”に挑み、そこに緩急をつけたように岡八郎の「くっさ〜!」、「えげつなぁ!」、花紀京のおかしな立ち振る舞いが入り、笑いを引き起していました。
「吉本百年物語」10月公演〜これで誕生!吉本新喜劇〜より
(次回掲載は11月)文・小竹洋介
「吉本百年物語」(1)吉本発祥のナゾ
「吉本百年物語」(2)漫才と落語
「吉本百年物語」(3)東京の吉本
「吉本百年物語」(4)慰問演芸団で中間搾取?
「吉本百年物語」(5)惚れて惚れられ ワカナ・一郎
「吉本百年物語」(6)戦死した芸人のこと
「吉本百年物語」(7)“浪花のおかん”と言うけれど
「吉本百年物語」(8)親子から夫婦へ
「吉本百年物語」(9)『花紀京・岡八郎』の影に『エンタツ・アチャコ』あり?
2012/10/14