女優・水野美紀主演で服部真澄氏の小説『天の方舟』がドラマ化される。WOWOWの連続ドラマW（毎週日曜　後10：00）にて12月9日から放送（全5話）。『恋の罪』（2011年、園子温監督）等で演技への評価を高めている水野が、大金がうごめく国際援助の世界を舞台に、愛とマネーゲームに翻弄され、破滅していく主人公を演じる。9月末まで、フィリピンで長期海外ロケも敢行。かつてないスケールのドラマになりそうだ。

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　七波（水野）は、震災被害に遭いながら国の満足な支援を受けられなかったことで苦しむ貧しい農家で育ち、大学には進学したが、クラブで働きながら実家に仕送りを続ける日々を送っていた。そんな彼女が、国際援助の世界の裏側に流れる金の動きに興味を持ち、開発コンサルタント会社に就職。裏金や賄賂、利権、政治工作などが横行する「きれいごと」ではない世界へと身を投じていく。

　ODA（政府開発援助）に関わる建設会社の社員で、七波をコンサルタント会社へ導き、彼女の運命を変えてしまう男、宮里を演じるのはドラマW初登場の伊原剛志。ほかに武田真治、戸田菜穂、堀部圭亮、森崎ウィン、佐野史郎らが出演する。

　国際援助の暗部に斬り込みながら、七波と宮里の危険な愛、人間たちの欲望を描き出す脚本は、ドラマ『ラブ ジェネレーション』、『ラスト・フレンズ』（フジテレビ系）、『カレ、夫、男友達』などの浅野妙子氏が辣腕をふるった。

　連続ドラマW『天の方舟』はWOWOWで12月9日（日）午後10時スタート（全5話）。第1話は無料放送される。