日本時間10日未明から早朝にかけて行われた、ロンドンオリンピック女子サッカーの決勝で、日本代表「なでしこジャパン」は、アメリカに1‐2で惜敗し、銀メダルを獲得した。オリンピックのサッカーで日本が銀メダルを獲得したのは、男女を通じて初めて。NHK総合で生放送された同試合の平均視聴率は前半（前3：45〜前4：35）が19.4％、後半（前4：50〜前5：00、試合開始は前4：46）は23.6％だったことが、10日わかった。午前5時以降の視聴率は8月13日に発表される。視聴率はいずれもビデオリサーチ調べ、関東地区。

　なでしこの活躍に日本中が注目した。試合は、序盤からアメリカがスピードを生かした攻撃で日本ゴールに迫り、前半8分にアメリカのカーリー・ロイドのゴールで先制される。この時（午前3時53分すぎ）の視聴率は17.9％だった。

　日本は徐々に攻撃のリズムをつかみ決定的なチャンスを何度も作るが、クロスバーにはじかれたり、アメリカのGK、ホープ・ソロに阻まれたりして得点はならず。前半の瞬間最高視聴率は、前半41分（午前4時27分）、FW大野忍がヘディングシュート（オフサイド）をした直後に記録した23.6％だった。

　前半を0-1とリードされて折り返した日本は、後半は立ち上がりから積極的な攻撃を見せるが、ゴールは挙げられず、逆に9分、ロイドにドリブルからそのままシュートを決められリードを広げられてしまう。このゴール直後の午前4時55分と午前4時56分に最高瞬間視聴率24.8％をマークした。

　その後、日本は、後半18分に右サイドの短いパス回しからチャンスを作り、MF澤穂希が体勢を崩しながらゴール前に送ったパスをFW大儀見優季が押し込み、１点差に迫ったが、同点に追いつくことはできなかった。

　決勝の試合後の表彰式では、3位決定戦でフランスに勝利したカナダに銅メダルが、日本に銀メダルが、アメリカに金メダルが贈られた。