モデル・菜々緒の女優デビュー作、フジテレビ系連続ドラマ『主に泣いてます』（毎週土曜　後11：10）が7日よりスタートする。同名漫画のドラマ化で、美貌と美しすぎるスタイルが災いし、不幸になってしまう薄幸美女の主人公・紺野泉を演じる菜々緒は「原作ファンの方は不安に思っている人も多いと思うので、期待に応えられるかどうか、どういう反応があるのか、不安な気持ちは正直あります」と心境を吐露した。

　今回、ドラマ初出演で主演という大役を任された菜々緒。撮影が始まって1ヶ月。「初めてのお芝居ということで、演技レッスンも受けたことがなかったし、一からのスタート。監督からアドバイスをいただいて勉強しながら撮り進めている状態」と現状報告。第1話を観て、「本当に下手くそすぎるなってびっくりしまして。下手すぎて観ていられなかった」とぶっちゃけた。

　同作は漫画雑誌『モーニング』（講談社）で連載中の東村アキコ氏の同名ギャグ漫画を原作に、菜々緒演じる泉を中心にさまざまな人物の報われない片想いを描くヒューマンドラマ。泉は、多くの男性たちに迫られ社会から逃れるように生きながら、妻帯者である人気油絵画家・青山仁のモデル兼愛人として毎日を過ごす。

　タイトルどおり、菜々緒が演じる泉は泣いてばかり。菜々緒にとっては、芝居で泣くのも初めてのこと。カメラの前で泣くために、「泉の人生を自分に置き換えてみたり、大切な人に不幸があったらと頭の中で考えて、泣く練習を家で一人、地味にやっています」と日々、努力を重ね、「ほぼ自力で泣いています」と話す。

　男が惚れてしまうため素顔で外を歩けない泉は、人目につかない（？）コスプレとして、漫画家・水木しげる氏の『ゲゲゲの鬼太郎』に登場するねずみ男や子泣きじじいなどに珍変化するのもドラマの見どころ。菜々緒も「変わったこと、へんてこなことをするのが好き。コスプレをした自分を見ると少し泉に近づけたような気分がします」と体当たりで挑んでいる。

　「クランクインの初日の初めてのセリフが『ほぎゃー』だった。これは絶対に忘れない。良くも悪くも思い出になりました」と菜々緒。コスプレを含め、シュールなギャグがテンポよく繰り出される原作の魅力がどのようにドラマ化されるのか、注目したい。