少子化と長引く不況の影響で、学習塾の生徒募集が苦戦している。矢野経済研究所が昨年11月に発表したデータによると、2010年度は「子ども手当」の支給と「学習指導要領の改訂による授業の難化」が追い風となり、学習塾・予備校市場は前年度比1.7%増の9,150億円と8年振りに拡大した。しかし、2011年度は「子ども手当」による消費喚起が少なくなったことから、ふたたび市場規模は縮小傾向に向かうとしており、学習塾業界を取り巻く環境は依然として厳しいことが伺える。 こうした状況を打破しようと、各学習塾はユニークな取り組みで生き残り作戦を仕掛けている。前編では、「モデルロケット打ち上げ」を授業に取り入れた学習塾を紹介。
2012/07/10